茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

8・13侵略戦争反対 ロシアは兵を退け つくばデモ

組合員加藤からの投稿です。

8・13侵略戦争反対 ロシアは兵を退け つくばデモ
8月13日(土)
16:00~17:00
つくば駅周辺にて
主催 戦時下の現在を考える講座
連絡先 090-8441-1457(加藤)
※ 国旗などナショナリズムを想起させるものの持ち込みはお断りします。
※ 感染状況によっては変更がありえます。詳しくは主催者に問い合わせをお願いします。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(531)縮図

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(531)縮図
加藤匡通
六月×日(月)
 U社の仕事は続いている。
 この現場では二百人程が働いている。当然派遣会社はいくつも入っているだろうが、僕が気付いたのは二社だけ。自分が日雇派遣だった頃なら現場での佇まいを見ただけで気付いていた筈だ。何と言う体たらくか。気付いた二社とも三月から四月にかけて働いたところだった。どちらもわかりやすく社名入りのヘルメットをかぶっている。
 倉庫や事務所移転をしていた派遣会社は建築現場にも派遣しているとは、前に書いた。この派遣会社は建築現場では荷揚げ屋をしていて。これまでもいろんな現場で見かけていたが、ここでも正しく荷揚げ屋だった。台車にボードを積み上げて、エレベーターで下ろしていた。エレベーターを使っているとは言え、台車に乗せるのも下ろすのも人力で荷揚げ屋の仕事だ。今の僕では到底荷揚げ屋は勤まらない。エレベーターが使えなければ当然階段になるが、階段でボードなんか運ぶ体力はもうない。
 倉庫や事務所移転と建築現場はほぼ別の人たちなので、「あれ?」「あ、どうも。本業に戻りました。」なんて会話はしなくて済む。
 もう一つの派遣会社は設備現場中心だが結局一日しか入らなかった。思っていたほど現場がなかったらしい。 朝礼でU社の上の衛生の元請けの列に並んだら、隣にその派遣会社のヘルメットを被った数名がいて、びっくりした。こんなとこでこの二ヵ月の賃労働の縮図なんか見なくていいから!

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

6月12日(日) 13時30分~16時30分

常総生涯学習センター 創作室2常総市天満町4684 関東鉄道常総線水海道駅徒歩九分)

13時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 学習会 講師 加藤匡通(茨城不安定労働組合 執行委員長)

14時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 相談会

参加費 無料

主催 茨城不安定労働組合 連絡先 090-8441-1457(加藤)

*コロナに関係ない相談も受けつけます。

 

学習会と相談会の二本立!

厚生労働省の発表によれば新型コロナウイルスの影響で解雇や雇止めにあった人は12万人を超えたそうです。解雇や雇止めまでいかなくとも、収入が減った人は多いでしょう。世界的にも、リーマンショックを上回る経済的な打撃だといわれています。企業はその打撃の痛みを、労働者に向けました。その結果の12万人です。

そんな中でも、有無を言わさず真っ先に切り捨てられるのが、私たち非正規の不安定労働者です。私たちは多くの場合孤立していて、会社の言い分に反論もできず泣き寝入りしがちです。そんなとき、力になるのが労働組合です。労働組合は、労働者が自分たち自身の手で自分たちの問題を解決するための集まりです。自分たち自身の力で、会社と交渉をして、一つ一つ問題を解決していきます。

会社から解雇や雇止めを一方的に告げられているあなた。収入減の補償は一切ないといわれたあなた。パワハラをされているあなた。会社の言い分に納得できないのなら、いえ納得はできてもやっぱり大変だ、それでは私の生活ができない、と思うなら、相談してください。もちろん新型コロナウイルスとは関係のない相談も大丈夫です。

私たち茨城不安定労働組合非正規労働者を中心とした労働組合です。相談に来た方と共に問題を解決していきます。 また、当日はコロナ状況下で私たちが知るべき労働者の権利や制度的なことなどの学習会もやります。

なお、感染症の拡大状況によっては会場使用ができない場合もあり得ます。詳しくは連絡先電話までお問い合わせください。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(530)社員だと?

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(530)社員だと?
加藤匡通
五月××日(金)

 四月終盤になってV社の仕事が戻って来た。都内の現場に通っている。
 新築の建物の衛生配管だが、V社からは僕一人である。新しく付き合い出した会社らしい。当然僕は手元、 道具を渡したり言われた寸法通りに配管を切ったり、誰でも出来ることをしている。
 このU社の人たちはみんな穏やかで、そろそろ一ト月になるが大声をだしているのを見たことがない。建築現場だと、いやこれは現業全般でそうなのかもしれないが、何人かいれば一人や二人、場合によっては全員が他人を怒鳴りつけていてもおかしくはない。だがU社だと僕が指示を理解しなくても、内心はともかく、穏やかに説明をしてくれる。ありがたいし、何より気が楽だ。U社の職人たちの爪の垢を煎じて飲ませたい奴らは本当にたくさんいる。もっとも、それは現場の人間とは限らない。
 現場には二百人程が入っている。僕は衛生の元請けからすると四次になる。この現場では一人親方には規制がかかっているらしく、U社からは社会保険をかけていないと入れないと言われたと言う。社員じゃないと現場に入れないと言うことだ。なので社長はこの現場にしばらく入ることになると説明する際に、「加藤さん社員にするから。」と言った。こちらの意向はお構い無しである。さらに「社員にするのに九万かかってるんだよ!金かかってるんだから、加藤さんこれまでみたいに休まないでよ。」。実に立派な反面教師である。
 社員たって契約社員とかアルバイト社員とかいろいろあるし、何よりV社の都合で突然社員にされた訳で、U社の仕事がなくなったらまた一人親方に戻されるんじゃないかと思う。何年振りかで社員になったのに(派遣会社の終盤は無期契約で社会保険がかかっていたが、あれは社員扱いではなかろうか?)、まるで嬉しくない。
 とりあえず休みは好き勝手に取る!と言いたいところだが、現場の都合には合わせるさ。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇派遣)(529)求められているのは機械、歯車

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇派遣)(529)求められているのは機械、歯車
加藤匡通
四月××日(金)
 さらに別の派遣会社に登録、と思ったがあまりいい条件の会社が見つけられなかったので、また倉庫に行くことにした。募集していた三月後半は繁忙期だったので時給で二百円増しだったが今月は通常通り、一日一万を越えることはないだろう。

 ブランド物の流通倉庫に行き、一日ひたすら段ボール箱を組み立て、別の日には段ボール箱を潰し、また別の日にはタグを取り付ける。付けてるタグの金額見てびっくりした。こんなちっちゃくて何も入らないバッグがそんなにすんの!そんなことを思う余裕はあるものの、一日本当にそれしかしてない。文字通り脇目も振らずにただそれだけをこなす。

 かと思えば大手スーパーの流通倉庫でひたすらスポーツ用品を段ボール箱から取り出す。こっちは多少作業に幅があって、段ボール箱片付けたりとかあって、ブランド物より楽だった。

 流れ作業の工場で働いたことはないが、こんな感じなんだろうな。あるいは刑務所の作業か?いや、あっちの「文字通り」は比喩になってない。脇を見たら懲罰が待っている。チャップリンの『モダン・タイムス』を思い出した。ここで働いている現場の人間はみんな歯車だ。『ノマドランド』の物流倉庫は僕が働いた倉庫よりは人間的に見えるけど、本当のところはどうなんだろうな。

 そろそろV社の仕事が戻ってくると社長は言ってるけど、期待すると外された時痛いからなあ。

 

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇派遣)(528)糠喜びは繰り返される

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇派遣)(528)糠喜びは繰り返される
加藤匡通
四月×日(水)
 V社の仕事は三月末の四日間だけあった。一日母の通院で休むと伝えたら、休む予定の日から仕事はなくなった。他の業者に廻ったそうだ。通院日をずらして出られるようにしたが意味はなかったか。通院予定だった月曜に電話を待っていたがかかって来ないので五時過ぎてかけたら「ごめん、他の業者が今週は入る。」と言われた。それは昨日からわかってたんじゃないの?なんでもっと早く教えないかなあ。早くに言ってくれれば他の仕事探せたかもしれないのに。もっとも、そんなに切羽詰まってるとは思ってないか。
 事務所移転や倉庫作業はあまり嬉しくないので短期のバイトを他に探すことにした。

  ネットカフェで短期・日払いを条件にして仕事紹介サイトを見て、散々迷った挙げ句に配送助手に応募した。仕事紹介サイトは紹介しているだけで、連絡は一旦そのサイトを経由してするものの、結局は直接しなければならない。なんか二度手間だな。配送助手の仕事と言っても応募した会社は派遣会社だ。
 ネットカフェでの作業を済ませての帰り道、会社から連絡が来た。が、明日はもう埋まっていると言われた。ああそうですか、やっぱり前日夜じゃ無理ですよねそうですね。取り敢えず電話をかけてきた会社に登録してくれと言われ、ネットカフェに引き返した。これでどうにかしのげる、と安堵しつつ手続きを始めようとしてすぐに気付いた。スマホ使用が前提になってる。なんだ、また糠喜びか。
 今度はスマホでの手続きのなさそうな仕事を探す。そうするとやっぱり建築現場系の派遣会社になる。馴染みがあるからむしろ気は楽だ。それでもやっぱり色々悩んだ末にパソコンで面接の予約まで漕ぎ着けた。
 日雇派遣で毎日違う現場に行って関係を一から作るのはあまり苦にならない。最悪その日一日我慢すればいい。だが会社となると例えそれが派遣会社であっても、今回はほんの腰掛けのつもりとは言え、ある程度長期を覚悟しなければならない。と言うか、僕は腰掛けのつもりの日雇派遣に二十年以上いたのだ。もう新しい環境に身を投じるのは、小心者の僕にはちょっとしんどい。
 翌日、午後イチで都内の事務所で面接を受ける。健康診断が必要と言われてすぐその会社が契約している近くの医者に行き、事務所に戻ってさて明日はと聞いたら今週は仕事がないと答えられた。「嘘だろ、ベスさん。」いや相手はベスみたいな重責を担っちゃいないが。また糠喜びかよ。
 さらにまた別の派遣会社に登録しなきゃ駄目か?これも罰ゲームなのか?でも何の?

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

4月17日(日) 13時30分~16時30分

土浦市亀城プラザ 第2会議室(土浦市中央2-16-4 JR土浦駅から徒歩十分。または西口からバスで「亀城公園前」下車)

13時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 学習会 講師 加藤匡通(茨城不安定労働組合 執行委員長)

14時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 相談会

参加費 無料

主催 茨城不安定労働組合 連絡先 090-8441-1457(加藤)

*コロナに関係ない相談も受けつけます。

 

学習会と相談会の二本立!

厚生労働省の発表によれば新型コロナウイルスの影響で解雇や雇止めにあった人は12万人を超えたそうです。解雇や雇止めまでいかなくとも、収入が減った人は多いでしょう。世界的にも、リーマンショックを上回る経済的な打撃だといわれています。企業はその打撃の痛みを、労働者に向けました。その結果の12万人です。

そんな中でも、有無を言わさず真っ先に切り捨てられるのが、私たち非正規の不安定労働者です。私たちは多くの場合孤立していて、会社の言い分に反論もできず泣き寝入りしがちです。そんなとき、力になるのが労働組合です。労働組合は、労働者が自分たち自身の手で自分たちの問題を解決するための集まりです。自分たち自身の力で、会社と交渉をして、一つ一つ問題を解決していきます。

会社から解雇や雇止めを一方的に告げられているあなた。収入減の補償は一切ないといわれたあなた。パワハラをされているあなた。会社の言い分に納得できないのなら、いえ納得はできてもやっぱり大変だ、それでは私の生活ができない、と思うなら、相談してください。もちろん新型コロナウイルスとは関係のない相談も大丈夫です。

私たち茨城不安定労働組合非正規労働者を中心とした労働組合です。相談に来た方と共に問題を解決していきます。 また、当日はコロナ状況下で私たちが知るべき労働者の権利や制度的なことなどの学習会もやります。

なお、感染症の拡大状況によっては会場使用ができない場合もあり得ます。詳しくは連絡先電話までお問い合わせください。