茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(398)職業的専門家じゃなきゃ駄目なのか?

加藤匡通 三月×日(金) 二月も穴空けたなあ…最近首が廻らなくて大変なんだよ。 県内の情報紙に十七日の「春の労働相談会」の告知を載せてもらおうと情報を送った。確認の電話がかかってきた。毎度のことと思って出たら、何かおかしい。相談に対応するのは誰…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(397)思惑は外れるためにある

加藤匡通 一月×日(火) 年が明けてまた設備部門の現場に入っている(年末も設備関係の現場だった。ブログに書こうとして、三分の二を書いて保存に失敗、一から書き直す気がなくなった。この部分はその反映である。)。派遣会社の設備部門は忙しいらしいな。…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(395)伊勢治書店、そして香山滋

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(395)伊勢治書店、そして香山滋 加藤匡通 十二月××日(水) 父方の実家は山形県の庄内地方の余目だが、母方の実家は神奈川県の小田原である。余目は数えられるほどしか行ったことはないが、小田原には数え切れない…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(394)ブルデチュカ映画祭を見逃す

加藤匡通 十二月××日(金) 派遣会社の設備部門の仕事で、空調屋の下に入っている。コン打ち前の床にドリルで穴を開け、その穴に吊りボルトの雌(なんか嫌な表現だな。受け、と書いた方がいいのか?)を差し込む作業を一日やり、翌日からそのスラブ床へのコ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(393)賃金奴隷の先祖は何か?

加藤匡通 十二月×日(金) 先日の忘年会席上でのこと。 同志(いや、彼はアナーキストではないんだが)が曾祖父が刀鍛冶で藩に仕えていたことを最近知ったと嘆いていた。農民だと思っていたのに「支配者の側だったとは、恥ずかしい。」「ああ、それは恥ずか…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(392)女子大で見悶える

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(392)女子大で見悶える 加藤匡通 十二月×日(水) たまに女子大の改修工事に入ることがある。女子大だからと言って楽しくなんかない。女子大生を眺める余裕もなく様々な作業に忙殺されるのが常だ。と言うより、じろじろ見てれ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(391)『グロリア』

加藤匡通 十一月××日(日) 都内で土日に会議と集会・デモがあったのでいつもカプセルホテルに泊まった。カプセルホテルの代金はさらに上がって三千二百円になっていた。金額にびっくりして改めて外観を見渡したら、全面改修したようだ。受付で予約してます…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(390)「マイナンバー提供の拒否についての確認書」

加藤匡通 十一月××日(金) 会社に日払い分の、より正確に会社の言い方通りに書くと前払い分の七千円を受け取りにいったら、「マイナンバー提供の拒否についての確認書」と言う書類に記入を求められた。 当然にもマイナンバーなんか知らないので会社に提出も…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(389)自動車のない社会を妄想したい

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(389)自動車のない社会を妄想したい 加藤匡通 十月××日(木) 軽自動車が手に入った。一ト月半車を所有していなかった訳だ。もちろん行動に制約はあったが、当たり前の、本来あるべき状態だったような気がしなくもない。 公共…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(388)数日寝て過ごす

加藤匡通 十月××日(月) 母が再入院から退院した土曜日に今度は僕が熱を出して寝込んだ。日月と出るつもりで、その手配がされたのがその日の昼で夕方に八度の熱を出した。翌日に下がることはまずない。会社に電話したら、月曜の手配はどうにか他の人に振り…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(387)日雇を脱却?

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(387)日雇を脱却? 加藤匡通 十月×日(土) 派遣会社に給料を受け取りに行ったら重役に呼び出された。重役ったってまだ三十代、僕の登録している派遣会社は小さいし、役員はみんな若い。他の会社との交渉ごととかで軽く見られ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(386)再入院

加藤匡通 十月×日(金) 母は火曜に退院した。前日に病院から、医者が退院許可を出したと電話があった。退院していいのならなるべく早く出した方がいいに決まっているのであわててレンタカーを借りて、通ってる公共施設改修現場の職長と派遣会社に「明日休む…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(385)コムコム秋葉原店閉店

加藤匡通 十月×日(水) 公共施設改修の現場にまだ通っている。もっとも内装解体はほぼ終わっていて解体屋の人数も減り、僕たちの派遣会社もいつまでこの現場にいられるのかわからない。僕たちに対する朝の作業指示も漠然と各所片付けって感じになって来てい…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(384)九月に更新しなかった言い訳

加藤匡通 十月×日(火) 九月中に携帯が壊れ、自動車が壊れ、母も壊れた。それでばたばたして九月は一度もこの日記を更新せずに終わってしまった。 まず携帯がおかしくなった。丸二年以上経っている携帯だが、画面表示が鏡のように反転し、さらにポジネガが…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(383)ロボットアニメじゃないんだからさ

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(383)ロボットアニメじゃないんだからさ 加藤匡通 八月××日(火) 母の通院日だったのでいつもよりはゆっくり眠れた、はずだった。六時過ぎに携帯が嫌な音を立てだした。何の緊急速報かと見たら、「ミサイル発射」と騒いでい…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(382)母が骨折

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(382)母が骨折 加藤匡通 八月×日(水) 母が右手を骨折したので手術をした。三日入院、送迎と手術立ち会いで三日とも休むことにした。よろけて手をついたら骨折とは、母も後期高齢者なのだなあ。つーか、この十年で三回目か?…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(381)訂正『ヒトラーへの285枚の葉書』

加藤匡通 七月××日(土) 映画の題名間違えました。『ヒトラーへの285枚の葉書』でした。『ヒトラーに宛てた285枚の葉書』ではありません。恥ずかしい。けど、映画の題名に絡めての部分、論旨は変わらないので修正しません。 えっと、気を取り直してっ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(380)祭りなんてもう長いこと行ってない

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(380)祭りなんてもう長いこと行ってない 加藤匡通 七月××日(日) 置きビラで龍ヶ崎の駅前に行ったらお祭りだった。普段人の姿を見ることのない商店街に露店が並び、歩道車道の区別なく人で溢れている。どうすりゃこの賑わい…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(379)近江俊郎の伝説

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(379)近江俊郎の伝説 加藤匡通 七月××日(土) 朝9時からという現場に入った。養生・クリーニング屋のI社が下請けに丸投げしている現場だ。僕のいる派遣会社から二人、他の会社から一人の計三人、既存事務所の休日を使っての…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(378)暑気払い

加藤匡通 七月××日(水) 二ヶ月近く、公共施設の改修工事に通っている。養生・クリーニング屋のN社の仕事だが、基本的には解体絡みの仕事ばかりだ。最初は外周部に敷き詰めたられたピンコロと呼ばれる石を再利用するために洗っていたが、これはすぐに他の作…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(377)屋上にも石綿あり

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(377)屋上にも石綿あり 加藤匡通 七月××日(水) 二日だけ、と言われて屋上の防水シート撤去に来た。先週は一日だけと言われて大変有名な観光スポットに行ったら結局一週間、仮囲い一枚隔てて観光客でごった返す蒸し風呂のよ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(376)『スウィングしなけりゃ意味がない』

加藤匡通 六月××日(木) 朝四時半に起きて五時半に家を出るまでNHKのニュースをつけていたが、国会に動きはなかった。十時前には携帯のニュースに共謀罪成立と流れていた。 もちろん現場じゃ誰も気にしちゃいない。 しばらく前に『スウィングしなけりゃ意味…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(375)ブックオフで地域格差を発見?

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(375)ブックオフで地域格差を発見? 加藤匡通 六月××日(月) 本屋で『逃げるは恥だが役に立つ』のシナリオブックを見かけた。脚本家の作品集としてではなく番組丸ごとの脚本集はむかしはよく出ていたが、最近では珍しい(そ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(374)派遣会社の安全大会

加藤匡通 五月××日(土) 派遣会社の安全大会に久しぶりで参加した。僕が登録している派遣会社は半年に一回、安全大会を行っている。ゼネコンの現場では毎月一日に行われているが、下請けもある程度大きくて本気で建築業界でやって行こうと考えているところ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(373)学園古書センター閉店

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(373)学園古書センター閉店 加藤匡通 五月××日(土) 最近覗いていなかったので近くで仕事だったこともあり、学園古書センターに行ってみた。学園古書センターはつくば駅からやや離れた、筑波大学寄りの、共有駐車場に面した…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(372)出でよヤメタランス!

加藤匡通 四月××日(水) 電気屋の手元は続いている。なし崩しで三時の休憩がなくなったり五時になってから「今日残業できますか」と言ってきたりと相変わらず振り回されている。三人いる番頭が互いの仕事を把握していない上に番頭を経由しない搬入まであっ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(371)友人の結婚式

加藤匡通 四月××日(土) 友人の結婚式があった。今年で四十九才、これで同い年の友人の結婚式はもう終わりだろう。いや、部下を持つこともないから年齢から考えたら結婚式に行くこと自体最後かもしれない。 当然御祝儀を持って行くが問題はいくらなのかであ…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(370)植木屋と実相寺昭雄

加藤匡通 四月××日(金) 新聞でユーロスペースで「実相寺昭雄の光と影」と言う特集が明日からあると知った。ほんとにこの手の情報に疎くなった。『宵闇せまれば』と『無常』はいまだに劇場で見てないんだけど、今回も無理だなあ。テレビ作品も上映するよう…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(369)携帯電話は必要ですか

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(369)携帯電話は必要ですか 加藤匡通 四月×日(火) まだ電気屋の手元に入っている。このままだと工事終了まで引っ張られそうだ。駄目な番頭に振り回されるのかと思うと全く嬉しくない。 昨日のこと。翌日、つまり今日の電気…

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(368)『キングコング』を見に行けない

加藤匡通 三月××日(水) 以前から何度もぶつ切りで入っている現場に入っている。以前はゼネコン一次で入っていた派遣会社の作業員だったが今回は電気屋の手元で入っている。 しばらくまえにもこの現場で同じ電気屋のコン打ち相番バイブスイッチ係として入っ…