茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(79)コン打、実働二時間

二月×日(木)

              加藤匡通

 この前終わった現場に手直しが出た。土間をはつって配管を直したからそこに手練りでコン打ちと聞いて、朝現場で顔馴染みのタイル屋がいたので聞いてみたら、一メートルもない幅がはつってある。これだけですか?
 本当にそれだけだった。ダンプは朝昨日の現場に寄って荷物を積んでから来るので、現場には九時過ぎに来ればいいと言われていた。おかげで朝は少し楽だった。しかしこの展開は早上がり。ここの作業が終わっちまえば多分今日の仕事はもうない。どうなるのかと冷や冷やしていたら、「今日は半日だな」と言われてしまった。早上がりとか浮かれている場合ではなかったのだ。そうでなくとも今週既に二日仕事が流れている。土曜も半日みたいだし、これは二月も給料少ないか。うわあ。
 日雇派遣であれば始めから半日仕事で日当も半分、と言われていない限り半日どころか二時間だろうと一日分の日当が保証される。しかしY社の場合保証されない。考えてみたら土工の時も養生クリーニング屋の時も半日だから日当も半分てことはなかった。外溝屋一般がそうってことでもないだろうが、うーん…
 僕の作業そのものは一輪車で生コン数回練っただけ。一人でもいいくらいの現場である。僕にも仕事を廻そうという配慮なのだろう。
 ということで現場の仕上がった屋内駐車場で弁当食って十二時半には上がってた。こんな時に限って金がなくて映画も見れないのはいつもの話。もっとも、緊縮財政なのでこんな時に金を使わないようにと少な目に持ち歩いていたので、半分成功と言えなくはない。でもやっぱり後悔。