茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

茨城反貧困メーデー2014

働くのがイヤになった人のためのメーデー入門
04/27(sun)つくば
♦13:30〜 竹園交流センター大会議室(つくば市竹園3-19-2)にて
お話:企業組合あうん/その他+全体討論
参加費:¥500(困窮者は無料)
♦16:30〜 デモ:TXつくば駅周辺へ


働き方をかんがえる―ワーカーズ・コープって何?
05/04(sun) 水戸
♦13:30〜 茨城県立県民文化センター集会室2(水戸市千波町東久保697)にて
お話:菊地謙さん(ワーカーズコープちば専務理事)/その他+全体討論
♦16:15〜 (お散歩)デモ:千波湖畔へ


主催:茨城反貧困メーデー実行委員会/ブログ:ibarakiantipoverty.hatenablog.com/
お問合せtel : 090-8441-1457加藤/080-5459-9576鈴木/090-3902-5801藤田
mail : ibarakiantipoverty@yahoo.co.jp


とりあえず、とにかく働く。働かないといけない。選ぶほど仕事はないし、選べるような人間じゃない。
あるのは期限付き、保障なしの仕事ばかり。食うにも足らない給料。働いたって食えない。

どうやって食っていこうか。何をする?どうする?と思いながら働く。
その場しのぎの、その場かぎりの仕事をつづける。

正社員だって食えないよ。家には寝に帰るだけ、そんなに働かされても、家族がまともに暮してけない。
昔は、親の時でもこんなじゃなかったはず。いつから、どうしてこんなことになったんだ?

働きたくない。が働くしかない。働くのが好きな奴なんているんだろうか。――雇われるのがイヤなら
雇う側になるか独立すればいいじゃない?飼主か畜獣か、どっちを選ぶかは自由だよ。
能力も資格もなく、ブランクはあったりする自分のせい、なのか。

働くみじめさ。怒り。働いたことがあるなら誰でも知ってる。働く条件も首切りも会社のいいなりで、
逆らえば孤立し容赦なくいじめられる。こちらが生きていけなくなっても会社には
そんなこと関係ない。誰だって知ってる、自分は会社にとって使い捨てだと。

働く前から働くのがイヤになって当たり前だ。あんな就活なんて、奴隷調教受けてるのと同じだろ!
喜んで人材商品やってみせろってか。なんて口にすることもできない。
すぐ押し寄せてくる声がまた言う。じゃあどうするの?始めっから生存競争下りんの?

もうなにもしたくない、しないで暮らしたい。でもそれも多分ちがう。それをほんとうに望んでるのじゃない。
そもそも競争したいとも、勝ち組とか負け組とか考えもしないのに、なぜ事あるごとに
へんな人生の二者択一を迫られるのか。みるからに一者択一、じつはどちらも袋小路のにせの問題を。

・・・どうやって食っていこう。何をする?どうする? 

茨城反貧困メーデーは、2009年から毎年つくばで開かれているインディーズ(独立系)メーデーです。1886年5月1日、アメリカで30万の労働者たちが(今はあたりまえ?のはずの)8時間労働制を要求してストライキを開始する―それに対し4人が絞首刑になる大弾圧が加えられる―という事件が起き、それに呼応するかたちでメーデーMay Dayという労働者のデモンストレーションは世界中に広まりました。現在の日本では連合や全労連といった全国規模の労働組合が、その傘下にある組合員を結集する催しとして知られています。が今世紀に入って、若者の非正規雇用化と生存を脅かす貧困の急増が社会で前景化してくると、その当事者であるフリーターたち自身が、既存の上部団体・政党に属することなく仲間同士で一つのメーデーを立ち上げました。「自由と生存のメーデー」と名付けられ東京で始まったそれは、自己責任と称する偽の自立=孤立ではない、仲間と共にあることから生まれる自律=リズムと、ただたんに生きていることの無条件の肯定を、主張するだけでなく現出させる場としてメーデーを生れ変わらせ、そのムーブメントはたちまち各地に波及していきました。いわく「ダメーデー」(松本)、「LOVE&ビンボー春祭り」(名古屋)、「5月病祭」(福岡)、「KYメーデー」(熊本)等々。それからもう10年になとうとし、各々の場所がそれぞれの手さぐりを続けています。
茨城反貧困メーデーもまた、主にパート・契約・派遣・請負などの非正規雇用者、また失業者・生活保護受給者・学生などの不安定な者たちの集まりです。もちろん正規雇用でも自営でも、どこの労働組合に入っていても、また働いてなくても働きたくなくても歓迎。今年のメーデー inつくばは、まず今進行中のアベノミクスによる、戦後最悪と言っていい労働法制改悪と働く者のおかれている現状を大きくつかんだあと、残忍な大企業を相手にひるむことなくたたかい続ける派遣の方のお話や、雇い雇われるのとは「別な働き方」を求めて山谷の野宿者たちが立ち上げた「企業組合」なる団体のお話をうかがってみます。上から命令を受けひたすら利益を追求するヒエラルキー組織の会社ではなく、「事業も労働も全員で」各々ができることを行う「生きがいと誇りの持てる協同労働」の実現、そのような可能性についてさらに知るために、今回メーデー初開催となる水戸では、「ワーカーズコープ=労働者協同組合」、生協ならぬ労協の実践に焦点をしぼってお話をきき、さまざまな働き方、自分の望むことなどをめぐってみなで話し合えればと願っています。