茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(268)『GODZILLA』初日

加藤匡通
七月××日(金)
  朝が遅くラクチンな現場は終わり、一ト月半前にスタイロ削った現場に呼ばれた。反日、もとい半日以上階段のおがくず清掃をして後はサッシ枠の外側を足場からクリーニング。おがくず清掃はやってると、もっとペースを上げなければ駄目なんじゃないかと自分で追い立ててしまうし、クリーニングはまったく楽しくない。なんか、仕事って辛いなあ。
  とは言え僕の頭の中は今夜どう動くべきかでいっばいである。今日はハリウッド版『GODZILLA』の初日、朝イチの回は見れないものの何とか今日中に見たい。土浦でやっている3D字幕のlMAX版が見たいんだけど、終映が遅くて明日が辛そうなので次回回しにした。仕事が終わって間に合うのはどこかと携帯で探していると渋谷と守谷が出て来た。渋谷は終わってから帰ることを考えるとやっぱり遅くなり過ぎる。3D吹替版だが守谷にするか。吹替は二回目にしたかったんだが仕方ない。そういや、この前の初日もこの現場だったな。
  と言うことで現場が終わったら一目散に映画館つーかシネコン目指して走り出した。しかしそんなに期待した映画が空振りだったのは言うまでもない。そういや八十四年も同じ目に会ったな。それでも二回は見ると思う(八十四年は二度見る気になんかなれなかった。考えてみたら以降のゴジラで公開当時に二度見たものはない。)。米国の核兵器は肯定されているとか、ゴジラが人類の味方として描かれているとかいろいろあるけど、何より見たい場面が全てカットされているような演出が。