茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記改め日給月給日記(試用期間)(298)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記改め日給月給日記(試用期間)(298)試用期間強制終了
加藤匡通
二月×日(火)
  県南の土木関係のA社を昨日退職した。何度目だかさっぱりわからないが賃労働からの自由、資本に隷属しない自由、飢える自由、失業する自由を獲得だ。
  退職理由は前に書いた通り休憩がないことと昇給がだいぶ先と思われることの二つ。昇給は試用期間三か月を過ぎればあることになっているが、僕のほぼ一年前に入った二十一の監督見習いの子がやっと日給九千円になったと聞いた。もちろん仕事に関しては比較にならない。彼がやっと九千円ならバランスを考えれば僕は彼が次に昇給するまで上がらない。そりゃいつの話だよ。最初の二日でやめときゃよかったのか。……何をしてるんだかな、全く。
  と言うことで早速今日から日雇派遣に復帰した。マンション改修工事の養生に来ている。昨日が乗り込みで二人だったものが四人に増員され、この時間に電話しても仕事はないだろうと思いながら五時半に派遣会社にあいさつがてら電話したら回ってきたのだ。この時間に手配が埋まってないのはまずくないか?とは思うけど、まあいいや。玄関エントランス外部の床やエレベーターの各階三方枠を養生する。エレベーター三方枠養生もプラ段を使った簡単なもので苦にならない。二人一組の作業で相方は何度も顔を合わせていた人間だったので近況報告をし合いながら、だが勝手がわかっているのでラクなものだ。いや、養生を「勝手がわかる」なんて言うことになるとは。