茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(401)『ちはやふる 結び』

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(401)『ちはやふる 結び』
加藤匡通
四月××日(土)
 毎朝五時四十四分の電車に乗っているが、今週はみらい平駅の改札前で知らないおっさんが毎日挨拶をしている。「おはようございます、いってらっしゃいませ。」その脇では挨拶しているおっさんの名前を連呼しているおっさんがいる。日曜が市長選の投票日なのだ。権力が欲しいとは言え早朝から御苦労様なことである。
 ライムスターの宇多丸がラジオで『ちはやふる 結び』を「青春映画のみならず十年代の日本映画を代表する傑作」と絶賛していたのでDVDで前二作を予習して見に行った。青春物や恋愛物は自分からはあまり見に行かないジャンルで、評価を気にすらしていなかった。DVDを見ている段階でとても楽しい。映画館に行ったら確かに大当たりで、とてもいい気分で記憶を反芻しながら帰って来た。こういう映画を見ると仕事の憂さも一時とはいえ忘れられる。原作も読んでみるかな。
 翌日はメーデーのデモ申請で休み。常総警察署の帰りに水海道で少し置きビラをした。店に置きビラをする際は何か買いながら置きビラをお願いしている。けど、街の小さな本屋だと年に四回も五回も行けばめぼしい本は買い尽くしてしまう。財布も淋しいので高い本も買えない。さて今回は何を買おうか。そう考えて『ちはやふる』を買えばいいのだと気付き、棚を探すと最近の十巻だけある。え、一巻目はないのと棚を何度見返しても二十七巻からしかない。シリーズ物も最初から読まないと気が済まない質なのでその場でだいぶ悩んで、結局最新刊の三十七巻を買った。一巻目から初めていつになったら三十七巻にたどり着くのやら。