茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(408)『イリアス』がなかなか進まない

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(408)『イリアス』がなかなか進まない
加藤匡通
七月××日(金)
  通勤時間はたいていの現場で片道一時間から一時間半、朝のつくばエクスプレスでは座っている。当然寝てる。この時期現場では熱中症予防のためにも睡眠を六時間以上取れと言っているが、四時半起きで六時間寝るには、現場から自宅に寄り道せずに帰らなければ不可能だ。元請が労働者に労働中心の生活を望むのはある意味当然だが、労働者が労働以外の生活をこそ重心にしているのも当然だ。つーか、何度も言ってるけど、俺は働くために生きてるんじゃねーぞ!
 帰りも座れば寝てしまうので、通勤時間に本を読むことは極端に減っている。休憩時間中の読書も減っている。帰宅したら新聞雑誌くらいしか読まなくなるので、この日記をつけ始めた頃に比べたら読書時間は半減、いやもっと減っているだろう。
 今年は、と言うか今年こそはホメロスを読もうと年初に考えた。大学で哲学科に入り、哲学史を順に学ぶ入り口のつもりで『ソクラテスの弁明』を読んだらそこから進めなくなって以来古代ギリシャに関心を持ち続けている。卒業した頃はゆっくりプラトン全集を読もうと思っていたが、気が付いたらプラトン全集なんて開くことなく大学卒業から二十五年が過ぎていた。 大学出てから運動に関わり出して古代ギリシャだの哲学だのからはどんどん遠ざかっており、トゥキジデスもヘロドトスも読まずに来てしまった。これは不味い。だいたい『戦史』や『歴史』、『イリアス』や『オデッセイア』を読んでなくてソクラテスたちが何を考えていたかわかるだろうか?いや、わからない!(反語)
 そう思って『イリアス』を読み出したんだけどさ、いやこれがつまんないのよ!平坦な文章で神々と英雄たちの無意味な殺し合いがべたーと語られてて、頭に入らないしちっとも読み進まない。読んでたのがきつい現場でなかなか本が頭に入らない状態だったってのも少しはあるけど、これは厳しい。とうとう音を上げて、他の課題図書を読むため中断してしまった。まだ上巻も終わっていないのに。これは一人じゃ無理だ。
  と言うことで現在ホメロスを共に読む人募集中。本当です。一人じゃ無理!