茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(411)強制盆休み、さらに追い討ち

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(411)強制盆休み、さらに追い討ち
加藤匡通
八月××日(土)
今通っている設備の現場は十一日土曜から十五日水曜までが盆休みだ。かつてほどではないにしてもやっぱり一年の中心は八月十五日なので、十五日は休むものの土曜と月曜は他の現場に出よう。派遣会社にもそう伝えてあって、金曜に電話したら「待機でお願いします。」と言われた。「何、自宅待機にも金払うの!」払う訳がない。
  支払いどころか当座の動く金すら怪しいな、こりゃ。参ったね。派遣会社の同僚みんなに仕事ないんかね?火曜は足場の特別教育を社内で行うと言うので、そっちに出ることにしている。この手の資格は持ってるに越したことはないし、僕のいる派遣会社は少し安くなるものの日当を払うからだ。参加者少ないからやらないとか言ってたけど、冗談だよな?
今日は映画を見る金もあるはずがなく、日曜の集会の準備をしたりして過ごしていた。夕方、ふと机の上の書類が目に留まる。ガス代の請求書だ。あれ?なんでまた一枚出て来たんだ?裏を見ると「ガス供給停止通知」と書いてある。今週月曜付けにだ。ガス代を少し遅れてそろそろ払うつめりだったんだが、一ヶ月払ってないだけと思っていたら二ヶ月溜めてしまったらしい。このあたりは都市ガスではなくプロパンなので、元栓を閉めるのではなく、新しいものと交換をしないようだ。外に出てプロパンのボンベを叩くと、空っぽに近い音がする。うわ、やっちまったあ!
  母に報告し、金をかき集めたが、今日はもう振り込みは出来ない。どのみちボンベの交換は月曜まで無理。ああ、もう全く身動きが出来ない。
幼い頃からガスや電話が止まるのは日常のことだった。茨城に来てからも、父の経営は問題だらけだったので、電話は何度も止まっている。だから慣れっことは言えるが、いや、この期に及んでこれか。痛えなあ。ついでに言えば、派遣会社の同僚たちの日常も似たようなもので、携帯が止められただの税金の差押さえ通告が来ただのはよく聞く話だ。
子どもの頃からずっと風呂なしアパート暮らしで、三十過ぎて両親が風呂の付いたアパートに移り、初めて自宅に風呂のある暮らしを味わった。だから熱い風呂なんか入れなくても苦じゃないのだ!自宅に湯船があるだけで贅沢だぜ!今夜は水風呂だ!わあい!