茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(412)さらに夏休み

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(412)さらに夏休み
加藤匡通

八月××日(土)
  ちょっと気になったので大腸検査をした。今月初め、デモ申の日に医者に行き、検査を決めた。デモ申請と重ねたのはもちろん休みをぽこぽこ取れないからだが、派遣会社の中では好き勝手に休みを取る奴と見なされているだろう。まあ、知ったこっちゃない。
  検査前日から食事制限がかかり普段の三分の一以下の量しか、しかも味付けも微妙なものしか食べられない。医者から食事が一日分出ているのだ。その方が作る手間も管理する手間もかからないだろうと言うとことらしい。スラブ上での作業ではなかったものの気温は三十度を越えている。脚立に上ってスリーブ固定用の釘を切り、錆止めスプレーを吹くだけのとてもラクな作業だ。それでも、こんな食事が続いたら持たないなと思いながら、詰所でゼリーとビスケットを食べた。
  昨日が検査当日で、朝から医者に行き下剤を飲んで午後に検査を受けた。半日本を読めたからそれはいいや。で、検査後、麻酔でややぼうっとしながら結果を聞いたら、ポリープが見つかったので取ったと言われた。ポリープの検査は結果が出るのはしばらく先だ。
  ポリープも、まあいい。悪性だろうが良性だろうがもう取っちゃったからね。検査だけだと五千百円、ポリープ取ったら二万円と言われていた、更に念のため一日入院とも。「あ、あのー、入院って言ってましたけど?」恐る恐る聞いてみた。「今回は二個しかなかったから体へのダメージも少ないんで大丈夫です。ただ、明日も激しい運動は控えてくださいね。」入院しなくて済んだのは嬉しいが、激しい運動って、仕事は?…駄目だよなあ。昨日程度の作業を激しい運動と言ったら現場で笑われてしまうだろうが、多分屋外での肉体労働は医者からすれば激しい運動だろう。二万なんてないので、母から借りた。母への借金は増える一方である。ちなみに最初に医者に行ったときは超音波検査だので五千六百円かかっている。日払い七千円の身にはかなり応える。今通っている現場への交通費は二千四百円。医者に行ったら交通費がないじゃないか!
  と言うことで今月二度目の三連休。今日もまだ食事制限がかかっていて一日空きっ腹である。普段はあまり食い物は気にしない方だと自分では思っていたが、食事は大事だなあ。金がないので映画も見れない。そうこうしているうちに地元での『万引き家族』の上映も終わってしまった。ああ、もう。