茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(419)百均の老眼鏡

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(419)百均の老眼鏡
加藤匡通
十一月××日(火)
 老眼鏡を使い始めて二、三年経つ。もうとっくに本も新聞も裸眼では辛くなっている。一応眼鏡屋で作っていて、今使っているのは二代目だ。
  現場で図面を見ることもあるので当然老眼鏡を使わざる得ない。もちろん読書用の老眼鏡は持って来ているものの現場では使わない。傷だらけになるのは目に見えてる。なので現場で使うのは先代の老眼鏡になるのだが、当然見づらいのだ。だからこそ新しくしたので当たり前なんだが、現場用の老眼鏡を新しく作る気にもならずにいた。そのうち僕はウレタン吹き付け対応の養生やボード開口といった雑仕事ばかりが廻ってくるようになって仕事で眼鏡をかける必要がなくなり、この件は棚上げになった。
 で、今日。現場で朝リュックを下ろして、読書用の老眼鏡を忘れたと気付いた。本が読めない!もうこれでは何をしにここまで来たのかわからない(もちろん本来は賃労働をしに来たのである。)。
 仕方ないので昼休みに百円ショップに行った。百円ショップに老眼鏡があると聞いてはいたのだ。しかし百円ショップの老眼鏡なんて信用する気にならず、探したこともなかったのである。いやもうこれは仕方ない。店で確認すると、充分使えそうだった。結局現場用と車用を買った。
 世話になっといてなんだけど、老眼鏡まで百円ショップで売ってるってどういうことよ?廉価に何でも手に入るって手離しに喜べることじゃないと思うんだけどさ。価格破壊は生活破壊、安い商品がたくさん出回るってことは安く叩かれている労働者がそれだけいるってことで、廻り廻って自分の首が締まっていくと思うんだけど。何度も繰り返してるな、これ。