茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

討論会 建国を記念しない集い

組合員加藤からの投稿です。

 

討論会 建国を記念しない集い
2月8日(土)19時より
竹園交流センター 大会議室(茨城県つくば市竹園3-19-2 つくばエクスプレスつくば駅よりバス竹園三丁目下車)
発題 藤田康元(大学非常勤講師) 加藤匡通(日雇労働者
   発題を受けて会場全体で討論
参加費500円
主催 戦時下の現在を考える講座  
連絡先 090-8441-1457(加藤)
 mail: under_the_war_regime@yahoo.co.jp
 blog: http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com/
 twitter: https://twitter.com/against_war                  
 
 今年二〇二〇年は東京でオリンピックが行われる年です。メディアはメダルを数え上げるでしょう。首相や都知事はおおはしゃぎをするでしょう。多くの「国民」も浮かれ騒ぐでしょう。その一方、都内の交通は制限され、辻々には警察官が立ち、人々の行動は監視され潜在的犯罪者としてあつかわれるでしょう。そうした上に日の丸や君が代が流され続けるのです。
建国記念の日」は一九六六年に制定された「祝日」です。激しい議論の末に国会で議決されましたが、制定後何年もこの日に自主登校する大学生や高校生が見られました。この日に反対する集会は、参加人数は少なくなったとはいえ、今でも国内各地で様々な形で開かれています。
 この日は戦前は「紀元節」でした。神話に基づく、実在しない人物が天皇に即位したとされている日です。紀元節は明治政府が制定した日であり、一八七二年の制定まで国が作られた日は存在していませんでした。「建国記念」と言う概念そのものが存在していなかったからです。
建国記念の日」は何故存在しているのでしょう?実在したか否かを問わず、一つの王朝が開かれたとされる日が私たちの今いる国の誕生日になるのでしょうか?王朝を開くとは、その地を己が物だと、土地も富も人間も全てが己の支配下にあると征服者が宣言することではないでしょうか?その日が「建国記念の日」だと認めることは、私たちは今でもその征服者の末裔に支配され続けていると認めることではないでしょうか?
 それに、架空の王朝から今日まで、私たちの今いるこの国は同じ国なのでしょうか。天皇による王朝とは異なる支配の形である幕府も鎌倉、室町、江戸と移り変わりました。百五十年前には「明治維新」があり憲法が作られ、一九四五年には敗戦がありその後憲法も変わりました。これらはすべて同じ国なのでしょうか?さらに言えば、私たちが今いるこの国には様々な民族がいます。かつてはもっと多くの民族が大勢いました。彼らは攻め滅ぼされ、あるいは「日本人」に「同化」したとされています。彼らの土地も富も名前も命も奪い、この国が征服者によって「統一」されたのは遠い昔ではありません。私たちは何故その身を征服し統一した側に置いて考えるのでしょうか?本当に私たちは支配した側にいたのでしょうか?
 私たちは今でも「建国記念の日」に反対です。いい加減で好き勝手なことをしている、海外からは極右、ファシストと見なされている政権が日々最長政権の記録を更新し続けている今、改めてその意味を考える集まりを持ちたいと思います。二人の方に「建国を記念しない理由」を話してもらい、その場に集まった皆さんと話をしたいと考えています。関心のある方はぜひ参加を。(集まりを妨害しに来る方はご遠慮を)
 ところで、あなたは建国を記念しますか?