茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(480)空き店舗を横目に

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(480)空き店舗を横目に
加藤匡通
十月××日(水)
    仕事がないので大腸がん検査を受けた。 前回時ポリープがあったので、次は二年後と言われていた。前日は食事制限で腹が減り、検査でポリープを取った場合は翌日休みになるので、やるんなら仕事のない今なのだ。
    が、検査は何の問題もなく終わり、異常がなかったので次は四年後でいいと言われた。翌日も通常通りでいいと。通常通りと言ったって仕事はない訳だが。
    じゃあビラ置いて廻るか。
   今回はどちらかと言うとコンビニとかスーパーに置いて廻っている。しかし車でビラを置いて廻っていると、店舗にしろ事務所にしろ閉めたところばかりが目立つ。去年より明らかに増えている。入居者募集の貼り紙はあるものの、いくつ埋まるものだか。新型感染症がとどめにはなったのだろうが、どうにかこうにかやってきたところ(耐えてきた、と言っていいのかもしれない。)が潰れているのだろう。車ばかりが走っていて昼間でも人気のない道路を走っていると暗い気分になってくる。
 夜になって社長から電話がかかって来た。「加藤さん今週もうふさがっちゃった?明日から土曜まで出れない?」あー、明日から遠出して置きビラに廻ろうと思っていたんだが。「えーと、出れますよ。」今月はまだ十日しか働いていない。ちょっと不味過ぎる。
 置きビラに行く先の一つは職安である。県内の職安にも軒先に、日雇い雇用保険受給者の方へ、と言った貼り紙があって、数は少ないのだろうが手帳を持ってる日雇労働者がまだいるのだと思っているのだが、どうして僕はそっちにいないんだろうな?何が一人親方だよ。いい加減な制度作りやがって。