茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(513)手甲

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(513)手甲
加藤匡通
十二月××日(月)
 モルタルを触り続けているので手はガサガサだ。どこかに引っかけたとは思えない指の腹が割れていたのは一ト月以上前のこと。あかぎれだ。今年もハンドクリームの季節になったってことだ。
 夏前に右手首が痛くなった。手首を返すとかなり痛む。痛くて重い物も持てない。何かを握るのも辛い。パソコンのマウスを操作してすら痛い。医者にそう告げると「パソコンばっかりやってて運動してないからだよ。」と言われた。そうかぁ-、やっぱりこの程度で運動してるとか思ってちゃ駄目かぁ-。でもパソコンなんて均したら一日一時間もやってないと思うんだけどなあ。あ、いえ、言い訳しないで運動頑張ります!
 もっとも、医者に行ったのは手首の件ではない。膝の方だ。それに、医者に行った時には手首の痛みは退いていた。手首用のサポーターを着けたら劇的に効いたのだ。朝まで痛かったものが着けていたあいだ中、全く痛みを感じなかった。いや、その後も痛みはない。サポーターは効くと聞いてはいたがこれほどとは。
 ならばと手甲も買ってみた。手首に巻く青い厚手の布地、と言う説明でわかるだろうか?よく手首に巻いている職人を見かけたが、何に使う物なのかわかっていなかった。手首の保護?えーと、何から?こんな感じである。なるほど、この為だったのか!
    運動なんかろくにしてこなかった五十過ぎの身体が劇的に改善されることはない。これからどんどん衰えて行く身体を騙し騙し使っていく他はないのだ。この身体、いつまで動いてくれるものやら.