茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

十一月の電話相談

茨城不安定労働組合では月2回、第二第四水曜に労働相談を行っています。
解雇された、給料が払われない、休みがとれない、嫌がらせをされている、入ってみたら条件が違う、と言った労働相談から、解雇されて金がなくなり家賃が払えない、既に部屋を出されている、生活費がないと言った生活相談まで、正社員、アルバイトなどを問わず受け付けます。自営業、管理職でも大丈夫です。まずはご相談を。

 

十一月の相談会は下記の通りです。

第一回相談会 11月10日 水曜日 20:00〜22:00

第二回相談会 11月24日 水曜日    20:00〜22:00

相談電話番号 090-8441-1457(加藤)

 

四月から当分の間、組合事務所での相談を中止し、電話相談そのものは上記の携帯電話でこれまでと同じ第二第四水曜日の20-22時の時間帯で継続します。(携帯電話への相談はいつでも受けつけています。お急ぎの時は労働相談日を待たずに電話してください。)

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(512)こんなところに黒旗が その四

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(512)こんなところに黒旗が その四
加藤匡通
十一月××日(月)
 集合住宅の配管更新現場は残業が続いている。僕は相変わらず廃水菅を通した穴に詰めたモルタルの補修をしている。 丸一日一人で、だ。
 工事をしている設備の元請けが倒産した。しかし工事全体を請け負ってうる元請けはなんともないから工事は継続している。だが、僕のいるV社の上の会社は逃げた。十時三時も取れない現場なんてやめればいいのに、と現場の人間はみんな思っているが、社長は労働者は休まず働かせるべきだと(多分)考えている。そうするとこんな素晴らしい現場はない。だからなんとしても残ろうとしている。実は他に現場はほとんどないらしい。
 現場には新しく業者が入ったりして職場環境が再編され、結果以前よりやや強化された労働が僕たちにのしかかっている。つまりかなり過重労働ってことだ。元請け一つなくなってるのを無理してやってるんだから当たり前だな。
 補修で使っている左官小手が駄目になってきた。先が柔らかくしなる小手だと天井の補修がとても楽だが、この小手は刃先の柔らかい部分と持ち手の硬い部分の接合部から解体しやすい。最終的には分離してしまう。
 もう剥がれ出していてそんなに長くは持たないだらうから、新しいのを買ってくれと社長に言うと、後で払うから自分で買って来いと返された。七時八時まで残業して朝は五時半に家を出る電車通勤なのにいつ買えと?休日に行けるホームセンターには安物の使いづらい小手しかないから言ってるんだけどな。車にモルタルの洗い水ぶっかけてやろうか?いかんいかん、これは社長が僕の徳を向上させようとして言っているんだ。そうに違いない、そうあって欲しいなあ、そうじゃなかったらどうしよう。
 昼しか休まず七時までぶっ通しとか、真夏でなくともきつい。しかもそれが何日も続いたりすると、体力だけでなくいろんなものが削られていく。現場は年内いっぱい続くらしい。もつかね?
   今日は久しぶりに早く終わったので、大喜びで映画館に向かった。ブラジルの高校生が政府の公立校削減案に学校や道路を占拠して対抗するドキュメンタリー、『これは君の闘争だ』を見に行ったのだ。大当りだった。とても同時代とは思えない活発な運動がそこにあった。この国は圧倒的に取り残されているのだろう。僕はそれを嘆いていられる年齢では最早ない。お前今まで何やってたんだ!と追究される側だ。
   画面にはアナーキズムを示す○の中にAと書かれた黒旗がひるがえりまくり、十代の若者たちが飛び回っている。彼らは事の本質が明確に階級問題であることを理解している。高揚して見ていたが、最後に思い切り水をぶっかけられた。自覚的に世代交代をしている姿が映っていた。道路を埋め尽くすデモ隊も、拡がっていく学校の占拠も政府案の撤回も、映画に映っているのは僕たちには出来ないことばかりだが何より衝撃だったのはここだ。僕(たち)は仲間を増やすことはもちろん、世代交代にも失敗し続けている。僕たちの運動など比較にならないのだと思い知らされた。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(511)ブックス吉原閉店

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(511)ブックス吉原閉店
加藤匡通
十一月×日(月)
 母の通院で仕事を休んだ。今の現場になってから、人手が足りなくてどうにか回しているのはとてもよくわかるので休みを取るのに気を使うようになっている。医者通いでしか休んでいない。僕としては大変な気の使いようだ。
 昼しか休めず残業までしているのになんで現場の事情を斟酌せにゃならんのか!とは思うものの人手が足りてないから休憩も取れない訳で、この上現場で働く仲間に迷惑をかけるのも、と思ってしまうのだ。全く賃金奴隷もいいとこだな。
    医者の後に、久し振りで置きビラをした。いや、板東まで足を伸ばして店晒しになっているフーコーを買いに行った、かな。この場合、どっちが主目的なのか、最早わからない。しかし道中不安しか感じない。がらがらになった店内の様子が思い出される。まだ続いているだろうか。
    案の定、たどり着いたブックス吉原は開いてなかった。ガラス越しの店内に本はない。入り口の貼り紙には「6月末にて閉店」とあった。六月かあ。間に合わなかった。ああ。
    僕が茨城に来たのは〇五年の秋だが本屋を探してうろうろし始めたのは一年以上後になってからだ。その時で板東市の、と言うか旧岩井市の中心部には本屋が二軒あった。一軒は一年程で閉店してまったと思う。それから十年以上、それでも持ちこたえていたのだ。新型感染症が最後の一押しになったのだろうか。
    旧岩井市の中心部には何年か前にTSUTAYAが出来た。だから、つくばみらい市のように本屋がゼロになった訳ではない。とは言え棚に同じ本を何冊も並べて平然としている大資本の連鎖店はまるで面白くなく、怒りさえ憶える。そんな店で買うよりは、街の小さな店で、と思うものの僕の生活圏にそういった店はほぼない。くうう。

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会

11月28日(日)
13時30分~16時30分

龍ヶ崎市文化会館(大昭ホール龍ヶ崎)一号和室 (龍ケ崎市馴馬町2612番地 関東鉄道竜ケ崎駅から徒歩約15分)

13時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 学習会 講師 加藤匡通(茨城不安定労働組合 執行委員長)
14時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 相談会
参加費 無料
主催 茨城不安定労働組合   連絡先 090-8441-1457(加藤)

 昨年からひと月置きに開催しているコロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会、九月は開けませんでしたが、十一月は予定しています。

 

学習会と相談会の二本立!

 厚生労働省の発表によれば新型コロナウイルスの影響で解雇や雇止めにあった人は11万人を超えたそうです。解雇や雇止めまでいかなくとも、収入が減った人は多いでしょう。世界的にも、リーマンショックを上回る経済的な打撃だといわれています。企業はその打撃の痛みを、労働者に向けました。その結果の11万人です。
 そんな中でも、有無を言わさず真っ先に切り捨てられるのが、私たち非正規の不安定労働者です。私たちは多くの場合孤立していて、会社の言い分に反論もできず泣き寝入りしがちです。そんなとき、力になるのが労働組合です。労働組合は、労働者が自分たち自身の手で自分たちの問題を解決するための集まりです。自分たち自身の力で、会社と交渉をして、一つ一つ問題を解決していきます。
 会社から解雇や雇止めを一方的に告げられているあなた。収入減の補償は一切ないといわれたあなた。パワハラをされているあなた。会社の言い分に納得できないのなら、いえ納得はできてもやっぱり大変だ、それでは私の生活ができない、と思うなら、相談してください。もちろん新型コロナウイルスとは関係のない相談も大丈夫です。
 私たち茨城不安定労働組合非正規労働者を中心とした労働組合です。相談に来た方と共に問題を解決していきます。 また、当日はコロナ状況下で私たちが知るべき労働者の権利や制度的なことなどの学習会もやります。
 なお、感染症の拡大状況によっては会場使用ができない場合もあり得ます。詳しくは連絡先電話までお問い合わせください。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(510)『ミイラ再生』に労働歌を聞く

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(510)『ミイラ再生』に労働歌を聞く
加藤匡通
十月×日(土)
  おお、前回の題名間違ってるじゃないか!正しくは「発がんのおそれ」だ。いやいや自分でやってて笑っちゃうな。これ、人目を引こうとしたんじゃなくて誤変換だから! 校正がこんなにも出来ないとは。ああ恥ずかしい。
   さて、気を取り直してと。
 少し前に『ミイラ再生』と言う映画を見た。三十二年の北米・ユニバーサルの怪奇映画である。古代エジプトの神官インホテプの時間も生死も超越した恋を描いたミイラ物の古典、と言うかミイラ男的な存在はこの映画でつくられた。だからこの映画以前に怪物、妖怪としてのミイラ男は存在しない(と思う。民間伝承に似ているものはあるかもしれないが、この映画はそういったものを参照してはいない。)。
 同じユニバーサルでも『魔人ドラキュラ』や『フランケンシュタイン』二部作ならともかく『ミイラ再生』が劇場でかかることなんかないと思っていた上に、映画として面白かったのでとても嬉しい。古代エジプトの儀式を再現(協力した考古学者は撮影に立ち会って初めてどんな映画か知り、憤然として帰ってしまったと言う。)、さらには当時のイギリスの帝国主義ぶりまで描いている。インホテプの恋人の転生した姿はスーダン州知事の娘!この映画の時代、エジプトもスーダンもイギリスの植民地で独立していないのだ! ちゃんと作ると意図していないことも描いてしまうのだなあ。
    他にもボリス・カーロフのインホテプが文字通りミイラから見事に再生していたとか、菊地秀行の『エイリアン黙示録』のリモコンマッサージの元ネタはこの映画だと今頃になって気づいたとかあるけど、驚いたのはエジプトの遺跡発掘現場の描写だった。
 重機はまだないだろうから全て手作業だ。発掘なので「見当つけて斬ってきな。」もとい見当つけて掘ってみるから大量に土が出る。ベルトコンベアーがあるはずもなく、土はざるを使ってバケツリレーで急な坂を運び上げている。その作業で、エジプト人の労働者は歌を歌っていた。労働歌だ。もちろんアラビア語の歌詞に字幕は付かなかったからこの場面にきちんと対応している歌なのかはわからない。だが、どう見ても労働歌だ。
    まさか『ミイラ再生』で労働歌に出くわすとは。この映画の存在を知った時は小学生だった。それから四十年、ミイラ男に胸をときめかせていた小学生は全く別のものにも胸ときめかすおっさんになっちまった訳だな。
 これなど明らかに日雇派遣の賜物である。学生時代は言うに及ばず、会社員時代だって、いかにユニオンショップだったとはいえ労働組合に入っていたのに労働歌に反応なんかしなかった。アナーキズムに関心を持っても、それが労働問題への関心につながった訳ではない。東アジア反日武装戦線への関心も同様だ。野宿者支援に関わってもなお、それは変わらない。結局労働問題に関心を持つようななったのは日雇派遣になって、自分は賃金奴隷なのだと思い知らされたからだ。そうしてようやく野宿者と日雇派遣の間に違いなんかないのだと気づく。遅いよ!
    しかしこの自覚は強烈で、それまで気がつかなかったことに次々に気づくようになる。ヘシオドス読んでて日雇いの記述を見つけた時には驚愕した。古代ギリシアでは、例えば葡萄摘みは日雇いだったのだ。これなど、会社員を続けていたら、つまり新中間階級のホワイトカラーを続けていたら気にも留めずに読み過ごしていたと思う。階級意識とはこういうことか。
    何度も書いているが、労働は嫌いだ。労働を貴いなどとは思っていない。出来れば働かずに済む方法はないものかとも思う。だが、働かずに運動を続けたり、本を読んだり映画を見たりするのは違うとも思う。
    ところで実際にエジプトで遺跡を発掘していた労働者たちは労働歌を歌いながら何を考えていたのだろうか?インホテプが、全く違う理由からであっても、植民者たちを殺したのは極めて正当だったと思えてならない。たとえ、かつてのエジプト人と今のエジプト人が直系ではないとしても。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(509)「初がんのおそれ」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(509)「初がんのおそれ」
加藤匡通
九月××日(金)
    配管穴埋めあとの天井の補修をしているとこの前書いた。補修に使っているのはハイモルと呼ばれている材料である。通常使っているモルタルより食い付きがいいのだ。粘り気があるといってもいい。だから僕のような素人にも天井の補修が出来る。
    ハイモルには石綿は入っていない。わざわざ謳っているいるということは、かつては入っていたのだろう。袋には大きく「ゼロアスベスト」と書いてある。他にも小さな文字でいろんなことが書いてあるが、まあ普通いちいち読まない。たいていの場合、使い方とか混ぜ方すら読まない。現場で他の人間が知っているし、よほど特殊なものでない限りどうにかなる。
 急結剤と言うものがある。字の通りセメントを早く固める薬剤で、これを入れると本当にすぐ固まりだす。以前、買いに行った者が急結剤を見たことがなくてホームセンターで急結剤と思い込んでその隣の塗料を買ってきたことがある。僕が知っている急結剤は赤い半透明の液体だったが、その液体は白かった。いくら入れてもモルタルが固まらないので改めてしげしげとその缶を見ると、どこにも急結剤と書いてない。使う前によく見ろって話ではあるんだが、まあ現場なんてそんなもんだ(と、自分の不注意は棚に上げる。)。
 この前ハイモルを使っていて、ふと目についた注意書きを読んで絶句した。そこには「重篤な皮膚への薬傷及び眼への損傷/呼吸器への刺激のおそれ/発がんのおそれ/臓器への障害(呼吸器)」とあった。本来ならマスクとゴーグルをしなければ扱えないってことか?しかし左官屋も何もマスクして使ってる姿なんてまず見ない。
 労働者は賃労働において労働力を商品として売っていて、具体的には時間で売っていることになっている。でもこの注意書きを読むと、労働者は自分の身体や人格を売っているのだと思わざる得ない。放射線被曝労働が身体を売る労働の最たるものだと思っていたが、実は大部分の労働がそうなのではあるまいか?でなきゃ人格攻撃が当たり前に行われ、身体を毀損する労働も当たり前になっているこの社会のあり様が理解出来ない。
 さあ、あと何年生きてるのかわかんないけど補修するぞ!




 

九月のコロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会 中止のお知らせ

コロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会(予定)

9月26日に予定していた学習会・相談会は、緊急事態宣言継続により会場貸し出しが中止となったので中止します。

通常の第二、第四水曜の電話相談は行っています。また、特にその二日に限定せずに相談は受け付けているので、困ったときにはお電話を。

連絡先 090-8441-1457(加藤)

9月26日(日)
13時30分~16時30分

龍ヶ崎市文化会館(大昭ホール龍ヶ崎)和室 (龍ケ崎市馴馬町2612番地 関東鉄道竜ケ崎駅から徒歩約15分)

13時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 学習会 講師 加藤匡通(茨城不安定労働組合 執行委員長)
14時30分~ コロナ状況下で働く人の権利 相談会
参加費 無料
主催 茨城不安定労働組合   連絡先 090-8441-1457(加藤)

 昨年からひと月置きに開催しているコロナ状況下で働く人の権利 学習会・相談会を九月にも予定しています。

 しかし、コロナ状況の悪化に伴う県独自の緊急事態宣言により公共施設の利用がほぼできなくなっています。日時や会場変更などは考えておらず、九月は中止となる可能性もあるので、参加を希望する方は、事前に上記の電話に問い合わせをしてください。