茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

茨城アンダークラスメーデー2024 in つくば 憲法はボーっとしてんじゃねぇよメーデー

茨城アンダークラスメーデー2024 in つくば
憲法はボーっとしてんじゃねぇよメーデー

2024年5月3日(金·休)

◆デモ 14:00スタート 
 つくばセンター広場に集合(TX線つくば駅前、ペデストリアンデッキ上)

◆集会 16:00ー18:00 

    つくば市民センター大会議室a(つくばセンター広場、つくば市吾妻1-10-1)

    参加費500円 困窮者・学生無料

発題者
・越路さん
・藤田康元さん(古書店主)              
・鈴木俊弘さん(非護憲反改憲パート主夫)

学者にも政治家にも任せるな、憲法を問いただせ!

主催/茨城アンダークラスメーデー実行委員会
X/@Ibkunderclass ブログ/ibarakiantipoverty.hatenablog.com
電話/090-8441-1457(加藤) メール/ibarakiunderclasss@gmail.com

 

 憲法は工場の門の前で立ち止まる。工場だけではない。学校の門の前でも立ち止まる。家の門の前でも立ち止まる。会社の門の前でも立ち止まる。門があってもなくても立ち止まる。公園の前でも、裁判所の前でも、国会の前でも立ち止まる。スマホの前でも立ち止まる。路の真ん中でも立ち止まる。憲法はいたるところで立ち止まっている。つまり、この国で憲法はどこにもいないのだ。

 憲法基本的人権法の下の平等を規定し、奴隷的拘束や苦役を退け、思想・良心、信仰、集会・結社・表現、居住・移動、国籍離脱の自由を謳っている。逮捕・拘禁を制限し、婚姻の自由も、生存権も定めている。そして職業選択の自由と勤労の権利と義務を記し、勤労者の団結権を保障している。しかし、それは紙の上だけのことではないのか。私たちはこれら憲法に書かれていることを、自らのものとしているのか。

 生活できるか怪しい賃金で長時間働いているこの状態は奴隷的拘束とどう違うのか。生活保護を申請することにためらいを感じるよう様々な機会に教育され、やっとの思いで申請に行けばなんのかんのと門前払いされるこの状態で生存権が保障されていると言えるのか。長期的な展望など描けない短期契約の繰り返しはいったい何の自由だと言うのか。勤労はひたすら義務として私たちに重くのしかかっている。この国の国籍を持たない者に対しては基本的人権すらないと言い切る国に、本当に基本的人権なんて存在するのか。飢える自由が保障されている社会に私たちはいるとでも言うのか。職業選択の自由がどこにあるのか。デモやストが忌み嫌われる社会のどこに労働者の団結権があるというのか。 

 憲法制定議会を開いた歴史すらない私たちの前で、憲法は立ち止まっている。
 私たちは憲法の前でボーっとしてるんじゃないのか。  

 そして憲法にも言いたい。憲法、ボーっとしてんじゃねーよ!

 

アンダークラスとは
従来の労働者(プロレタリア)たちのさらに下に形成された、非正規労働者から成る社会階級。上層諸階級からの搾取によって不安定な雇用・劣悪な労働条件を強いられ、フルタイムで働いても年収は多くが200万円以下。女性率、未婚率等に加えて心的な疾病率なども高く、2025年には1000万人をこえると予想されている。

 

茨城アンダークラスメーデー
リーマンショック後の大量派遣切りを背景に、2009年5月つくば市で、非正規労働問題を柱とする独立メーデーが県内で初めて開催されました。次年の2010年からは「茨城反貧困メーデー」と名のり、主に県南各地で毎年デモ・集会を行ってきましたが、2022年「アンダークラスメーデー」に名称を変えました。毎年募る実行委員会メンバーは、アンダークラスの視線から自分たちとその仕事・社会や国のことを話し合い考えて、手作りメーデーを模索しています。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(570)「マクドナルドはイスラエルを支援するな」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(570)「マクドナルドはイスラエルを支援するな」

加藤匡通

四月××日(火)

 地方に限らず喫茶店は姿を消していると思うが、僕の自宅近辺には全くない。車で動く「近所」でもほぼ見かけない。見かけるのは廃業した喫茶店の跡ばかりだ。昔から自宅で書き物が出来ないとは、以前書いたと思う。喫茶店がなければ連鎖店のコーヒー屋かハンバーガー屋、ファミレスを使う他ないが、ファミレスはやや高いので勢いドトールマクドナルドに行くことになる。

 自宅の近くにマクドナルドが出来たのは去年の秋だった。歩いていくにはやや遠いが車ならあっという間の距離だ。仕事帰りでも負担にならない近さである。

 去年の秋と言うと、イスラエルがガザでほぼ一方的な殺戮を始めたのも同じ時期で、ネットではマクドナルドはイスラエル支援企業としてやり玉にあがっていた。そんなとこに行きたくなんかない。とは言え近くに店はない。

 しばらく考えて、近くの百均でスケッチブックとマジックを買ってマクドナルドに入った。注文して席に着いてから、「マクドナルドはイスラエルを支援するな」と大きく書いて机に立てかけた。

 それなりに緊張しながら一時間以上そのままでビラを書いていたが、誰も気にしていない。気づいても無視してるんだろう。

 何度か繰り返しているが、店員も客も気づいている風さえない。うるさく嚙みつかれたりしたら書き物が出来なくなって困るけど、ここまで無視されるのもなあ。店の前で立ってても車が通るだけだしどうしたものか。いや、立ってたら書き物が出来ない。ますますうーん。

これを知らずに働けますか?読書会と労働生活相談会

これを知らずに働けますか?読書会と労働生活相談会
4月21日(日)13時半-16時半
生存書房(土浦市川口2-2-12 )→https://seizonshobo.com
13時半-15時 読書会 竹信三恵子『これを知らずに働けますか?』ちくまプリマ―新書
15時15分-16時半 労働生活相談会(別室にて)
主催 茨城不安定労働組合
※相談だけ、読書会だけの参加も可能です。

報道によると、先日、格安航空会社のジェットスター・ジャパンの乗務員らが作る労働組合が、労組幹部への懲戒解雇処分の撤回を求めてストライキを予告したところ、会社側はスト参加者を解雇する可能性を通告しました。組合はそれを受けてスト決行を断念したそうです。これを知ったあなたは、利用客の利益を守るためとして会社がスト参加者を解雇したとしても問題がないと思うでしょうか?
もしそう思ったとしたら、あなたは中学の社会科の授業でならう労働基本権を忘れていることになります(「公民」で習うはず)。労働組合ストライキを行うことは日本国憲法も保障している労働者の基本的権利です。また、スト参加者を会社が解雇することは、不当労働行為として禁止されています。
これはひとつの例ですが、しばしば指摘されるように、特に若い世代では、労働者の権利についての知識や働くことをめぐるかつての常識が大きく欠けているようです。そのまま社会で働いたら、会社にいいように使いつぶされてしまうかもしれません。
今回は、朝日新聞の記者として労働の現場を多く取材して、その後大学で教鞭をとった竹信三恵子さんが、大学生と接する中で彼らの疑問に答えようと執筆した本、『これを知らずに働けますか?』を読みます。すでに働いている人、これから就職するという人も、働く人を守る基礎知識を学ぼう。

四月の電話相談

四月の相談会は下記の通りです。

第一回相談会 4月10日 水曜日 20:00〜22:00

第二回相談会 4月24日 水曜日    20:00〜22:00

相談電話番号 090-8441-1457(加藤)  

電子メール ibarakifuantei@gmeil.com

 

二十一年四月から当分の間、組合事務所での相談を中止し、電話相談そのものは上記の携帯電話でこれまでと同じ第二第四水曜日の20-22時の時間帯で継続します。(携帯電話への相談はいつでも受けつけています。お急ぎの時は労働相談日を待たずに電話してください。)

電話料金を気にしている方にはこちらから電話します。とにかく一度電話をしてみてください。

電子メールでの相談も随時受け付けています。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(569)すごいなビズリーチ!

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(569)すごいなビズリーチ
加藤匡通
三月×日(金)
 このブログを読んでる人にはわからないだろうが、僕の手書き文字は大変汚くて読みづらいと評判である。パソコンを自宅で使える状態ではないので、いやそれ以前にパソコンでの入力が得意ではないので、レジュメの類いは今でも手書きが基本だが、初めての人からは読めないとよく言われる。
 メソポタミア全域で使われていたシュメール発祥の楔形文字は現代のアルファベットのようにいくつもの言語を表記出来た優れものだ。いや、多くの人々が自分たちの言葉を楔形文字を使って表記しようとしていた努力を讃えるべきか。当時は粘土板に記録していたので、葦ペンを粘土板に「押し付ける」ことが書くことだった。文字を刻みつける、に近いかもしれない。と言うことは書き文字のようには個性が現れないことを意味する。つまり、文字に上手い下手があまり出ない。これはつい最近知った。もっと早く教えてくれれば楔形文字を使ったのに!
 当然現代では粘土板は使われていない。スマホは板のような気もするが、葦ペンには対応しないだろう。だいたい、僕はまだスマホではなく携帯電話である。ガラケーって言葉は好きではないので使う気にならないんだけど、今ではガラケーは最早用できなくなっていて、僕が持っているのはガラホと言うんだそうだ。なんだよガラホって。
 携帯電話にはいろんなメールが届くが、先日はアメリカンエキスプレスカードからメールが来ていて笑った。日雇労働者に寄越すかね。
 もっとも、茨城に来てすぐの頃にも、父宛てに郵便で来てもいた。何度も書いているが、父は零細企業の経営者で僕は父の死後に後を継ぎ、会社を潰している。日当七千五百円の従業員の給料をひいひい言いながらどうにか払うのがやっと、経営者自身の給料なんか作れなかったのは父子共々である。そんなのにアメリカンエキスプレスの案内送んなよ。
 だが、最近はさらに別のものが来るようになった。ビズリーチである。日雇労働者にどんな転職可能性があるというのか!僕に送ってくるとは、すごいなビズリーチ
 しかしメールを読んでみたらもっと凄かった。「貴社の条件に当てはまる」って採用する側かよ!いつの情報使ってんだよ。いやいや、すごいなビズリーチ

反弾圧学習会 天皇制に反対するとなぜ弾圧されるのか?

反弾圧学習会 天皇制に反対するとなぜ弾圧されるのか?              ~8・15反「靖国」行動弾圧救援会に聞く~

 

日時 2024年3月3日(日)14時~16時

場所 茨城県県南生涯学習センター小講座室2(茨城県土浦市大和町9-1 ウララビル6)           

   JR土浦駅西口すぐ アクセス - 茨城県県南生涯学習センター

お話 桜井大子さん(8・15反「靖国」行動弾圧救援会)

参加費 500円

主催 茨城不安定労働組合

連絡先 ibarakifuantei@gmail.com

              090-8441-1457(加藤) 090-3902-5801(藤田) 

 

2023年8月15日、毎年同じ日に行われる「国家による「慰霊・追悼」を許すな!8・15反「靖国」行動」のデモにおいて弾圧があった。参加者の一人が過剰警備に抗議しただけで「公務執行妨害」で逮捕されたのだ。その参加者は逮捕の際に押し倒されてけがも負った。当日は、右翼が自転車に乗ってデモ隊に突っ込んでくるなどの妨害を繰り返したが、右翼が逮捕されることはなかった。この8・15反「靖国」行動をはじめ、反天皇制を打ち出した運動に対して警察は敵意を持って当たってくる。また、東京であれば、必ず警視庁の公安が多数動員され、デモ参加者に対して違法な撮影を行い、デモ解散後も参加者を尾行する。

近年の関西生コン労働組合のように労働運動でも弾圧の被害に合うことはある。だから当組合は毎年反弾圧学習会を企画しているのだ。しかし、反天皇制運動はとくに弾圧の対象になりやすいようにも見える。それはなぜなのか?労働運動への弾圧とどこか違うのか?このような問いを持ちつつ、今回の学習会では、8・15デモの主催のひとりであり、被弾圧者の救援にあたった桜井大子さんのお話しを聴く。そのあと参加者のみんなで議論したい。

 

 

 

 

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(568)あなたの保険証はいつまで有効ですか?

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(568)あなたの保険証はいつまで有効ですか?
加藤匡通
二月✕✕日(日)
 今月初めに歯医者に行って、月が替わったからと保険証を出したら「加藤さん、この保険証切れてますよ。」と言われた。あれ?新しいの届いてたっけなあ。治療は今回で終わりなので、次回に持ってきてください、はない。「自宅にあるんですよね。早めに持ってきてください。」一旦全額自費で、と言われなくて助かったよ。
 僕は国民健康保険の保険証を使っているが、保険料を滞納して遅れて払っているので有効期間が短い。今手元にあるものは五か月で切れる。今回切れたものは先月いっぱいが期限だった。いつもは期限が切れる前に新しい保険証が届いている。しかし今回封筒の山を引っ掻き回したが見当たらなかった。
 市役所に電話をすると、滞納が続いているので一度窓口に来てくださいと言われた。ええと、次に休めるのは母の通院日の。「ちょっと待ってくださいね。・・・加藤さん継続して払っているので、今回は保険証お送りします。来なくて大丈夫です。」ふう。
 歯医者に行ったのは奥歯の詰め物が取れたからだが、取れたのはまだV社の仕事があった八月のことだ。すぐ行かなきゃと思っていたが、長い夏休みに映画を見続けて金をなくし、仕事が出てきたと思ったら母の入院で去年いっぱいは月に二十日働けなくなった。やっと歯医者に行ける気になったのは十二月になってから。幸い、それだけ放置されていても歯は抜かずに済んだ。立派な歯である。
 十年以上前だったか、一度国保を払っていなかったせいで保険証が失効したことがある。その時は身分証としてのみ使える真っ赤な保険証が送られてきた。「失効」って大きく印字してあったような気がする。
 直後に共産党の市議がつくばみらい市で保険証の失効している人がどれくらいいるのかを市に確認したことがあって、数字は憶えてないけど(二百人くらいだっけ?)、こんなに仲間がいるのかと心強かった。嘘嘘。そんなの心強い訳ないだろ。その時は市役所に泣きついた?いや、少しだけ保険料を払ったのだと思う。
 この時のことは、調査のことも含めてこのブログに書こうと思っていたがいつものように時期を逸した。当時書いていればもっと細かいディティールも書けただろう。自分のことを棚上げしてして言えば、こういう調査は大事だよ。切羽詰まった人、ないし世帯の数が自治体単位でわかる訳だから。
 これまでの生活で国民健康保険に入っている時間が圧倒的に長い。違ったのは大学を出て会社員になった九十年代と、建築業界に社保加入の嵐が吹き荒れた十年近く前、日雇派遣のうちの短い期間しかない。合計で十年もない。その間は保険料の支払いは会社が手続きをしていたから問題なかった。自分で払うようになると途端に払えなくなる。
 歯医者に新しく届いた保険証を見せに行った。問題なく手続きは終わった。
 歯医者で判明してよかった。新型感染症再罹患で判明していたら、心労で熱も上がって大変だったに違いない。