茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

3.25南千住警察職質強要弾圧救援会声明

南千住警察の暴力による職務質問強要を許すな!
不当逮捕・勾留され続けるAさんをただちに釈放せよ!

抗議声明
 
 3月25日深夜、帰宅途中のAさんは警察官の職務質問にあいました。応じないことを伝えたAさんの行くてを警察官は執拗に塞ぎつづけました。Aさんは警察官に対し警察手帳の提示と職務質問の根拠を示すことを求めましたが、警察官はそれを無視し「かばんを開けて見せろ」と強要しました。はじめ2人だった警察官は10人以上に増えてAさんを取り囲み、Aさんは身動きもできない状態に置かれ、車道にひきずり出されました。とりわけ南千住署地域第三係巡査部長・濱野誠はAさんに激しい暴力をふるい、Aさんはケガを負い、ズボンのベルトもひきちぎられました。暴力は一方的にふるわれAさんは一切手を出しませんでした。こうして人通りのほとんどない深夜の路上で、濱野をはじめとする南千住署警官らによって「公務執行妨害」容疑で逮捕され、パトカーに押し込まれて南千住署に連れて行かれ、朝まで睡眠時間も与えられない取り調べを受けました。Aさんは「言われたようなことはやってない」と否認したほかは黙秘を貫いています。
 言うまでもなく、警察官の職務質問や所持品検査はあくまでも任意捜査のひとつであって、それらを強制することはできません。そもそも何の「公務執行」を妨害したというのか。強制が認められていない職務質問の執行を妨害、とは論理破綻の極みです。10人以上の警官が1人を取り囲み実力行使を行い職務質問の任意性が守られていないことは誰の目にも明らかでしょう。こんなことがまかり通れば、警察のやりたい放題です。しかし、本来、警察の暴走に歯止めをかける役割のはずの東京地裁刑事14部は、地検の請求のままに3月27日、Aさんの10日間の勾留を決定しました。勾留状には「(被疑者は)濱野誠巡査部長らから職務質問を受けた際、『うるせえ』などと言いながら同人の胸部を右手甲で1回殴打する暴行を加え」と、まったく事実に反することが書かれています。 警察―検察―裁判所が一体となった今回の弾圧を、私たちは徹底的に糾弾します。
 今回のAさんに対する弾圧は「東京都迷惑防止条例」改悪同様の、警察の恣意でいとも簡単に人権が侵害されてしまうという問題が端的に表れています。検察も裁判所も警察の職務質問の不当性を度外視してAさんにいわれのない公務執行妨害罪をかぶせています。都内各所の駅頭や街中で警官の恣意的な職務質問が横行しています。この傾向は2020東京オリンピックパラリンピックに向けてさらにエスカレートすると予想されます(山谷地区との往還に利用される南千住駅周辺では警察官による監視が頻繁であることは、Aさんが職質を受ける直前、3台ものパトカーが連なって巡回しており、職質強要に加担したことから見ても明らかです)。私たちは今後とも同様の弾圧にさらされている仲間の皆さんと連帯して、警察の横暴を許さない闘いを続けていきたいと思います。
 繰り返しますが、Aさんは職務質問と所持品検査の拒否という当然の権利を行使しただけで、なんら罪に問われるいわれはありません。違法行為、暴力行為を行ったのは警察のほうです。南千住警察はAさんの不当勾留をやめて、ただちに釈放せよ!
                                    
2018年3月30日
                               
3.25南千住警察職質強要弾圧救援会
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抗議をお願いします!
南千住警察署  03-3805-0110
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東京地裁 03-3581-5411