茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(195)スリップなんで抜かないの?

加藤匡通
一月×日(金)
  次の賃労働の予定もないままに三が日が明けた。今月末にもう一回Y社の給料が入る、それまで少しは余裕があるかと思っていたがなんだかんだと金は出ていき、短期のバイトを探さないと苦しい。
  雇用保険に入っていればつなぎのバイトどころか次の仕事を多少はゆっくり探すことも出来たろう。しかし制度上は一人親方、つまり独立自営の扱いなので雇用保険は掛けられない。雇用保険は本来会社と本人が半分ずつ出し合って掛けるものだが本人だけで掛けることも出来るとは言うから、隠れて自分でかけておくと言う手はあったかもしれないな。いずれにせよ雇用保険が僕の役に立ったのは勤め人を辞めた直後の一度だけ。日雇労働者になってからはうまく使えたことはない。
 つなぎのバイトと言ってもうまく立ち回れなければそのまま当分働き続けることになる。また日雇派遣に舞い戻る可能性も高い。月払いから日払いに戻れば月払いに帰ってくるのが大変だとは少し前に経験したばかりだが、このままだと同じことを繰り返してしまう。何やってんだか。
  本屋で『花よりも花の如く』『海街diary』の新刊を見かけたので買った。成田美名子吉田秋生とも十代から読んでいる。熱心なまんが読みではないので十代から読み続けているまんが家はもう他には清原なつの高橋葉介くらいしか残っていない。秋里和国は普通のラブコメに転換してから読まなくなったし、吉野朔美も作風が変わり、何より発表数が激減した。樽本一はきついSMに転換してから遠ざかったが、多分もう筆を折っている。内田善美に至っては新作どころか旧作の復刊まで本人によって封印されている。名前の上げ方でわかる通り、少年まんがはあまり読んでいない。
  『海街diary』は買ってから、一巻前を買い漏らしていたと気付いてまた買いに走った。茨城に来てからこういったことが増えている。本屋へ行く回数と本の入荷状況、さらに財布の具合も絡んでのことだが、最近では『エヴァンゲリオン』も買い漏らしていた。こっちは記憶を辿っても何巻まで買ってたのかわからない。自分でもびっくり、もしかして老化か?
  よく使う本屋はワンダーグーと言う茨城や千葉で展開しているレンタルDVDなんかを併設している複合型の書店である。本を注文したりして鍛えようとしているつもりだが、本屋からすりゃ面倒な客なんだろうな。で、ここの店員、なぜかかなり頻繁に本に挟まれているスリップを抜かない。ここだけでなく複合型書店はこの傾向が強い。スリップって集めて書店に還元されるもんじゃなかったっけ。それとも複合型書店は流通経路が違うのか?