茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(225)O社の求人

加藤匡通
九月××日(日)
  早速新聞の折込求人情報を見ていたら、O社の求人を発見した。今年始めに働いていたあのO社だ。つくばの研究機関の下請けの会社で仕事の内容は土木系の実験助手。最後どうなったかは書いていなかったが、四月初めに働いて給料が振り込まれ、以降何の連絡もない。会社側は解雇でも雇止めでもないというのだろうな。長くO社でバイトをしている人にあらかじめ、秋冬だけ忙しくて春から暇になるから仕事もなくなるはずだと言われて愕然としていたので、ああやっぱりと思っただけだった。初めから季節労働者として使い捨てるつもりだったんだな。ならそう言えよ!する気もないのに昇給の話すんなよ!今回の募集ではバイトの時給が千百円と百円下がっている。「未経験の方でも丁寧に教えます」ってあるけど、これ嘘だから。独立行政法人の下なのに社会保険にバイトは入れてなかったので役所に連絡しようかと思ったが、僕が最後に切られたバイトだったので無駄かと思い諦めた(この判断が正しいか確認はしていない。役所へ相談なりするつもりのある人はこんな文章を信じないでまず役所へ行くこと。)。社長は毎日外車で通勤していた。車に関心ないからうらやましいとか思わないけどな、木村君。
   昨日、『エリジウム』を見た。『第9地区』の監督の新作だ。前作同様、SFとして現実の問題を描いているが、描かれる場面があまりに現実そのままで胸が詰まった。あわてて言えばSFとして未消化ということではない。主人公が作業中の事故で致命的な被曝をする前後の場面では涙を流してしまった(あきらかに放射線を浴びた場面なのだが字幕には照射線と出ている。原語もそうなっているのか、何かへの余計な配慮なのかはわからない。)。格差と貧困の問題が万能とも言える医療へのアクセスへの権利に集約されてしまっていて、労働者の解放といった方向につながらないのが不満だが、この映画にそこまで求めるのは酷か。