茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(398)職業的専門家じゃなきゃ駄目なのか?

加藤匡通
三月×日(金)
  二月も穴空けたなあ…最近首が廻らなくて大変なんだよ。
県内の情報紙に十七日の「春の労働相談会」の告知を載せてもらおうと情報を送った。確認の電話がかかってきた。毎度のことと思って出たら、何かおかしい。相談に対応するのは誰かと何度も聞いてくる。いや、資格を持った誰かって、労働組合の相談に弁護士も社労士も必要ないだろ。そう思いながら労働組合とは何か、労組の相談とは何なのかを説明すると、上司に確認して折り返し電話すると言う。
すぐ確認出来たらしい。五分と経たずに電話があった。会社の内規に掲載出来る相談会の類は、その問題に対応する資格を持った者がいること、となっているので今回は掲載出来ないと言われた。電話の向こうは恐縮しまくっているのがわかる。再び労働組合とは何かを説明し、今後も掲載のお願いをすることがあるので相談会の掲載要件について検討して欲しいと伝えて電話を切った。
労働組合は労働問題の当事者の集まりで、ある意味その道の専門家の集まりと言っていい。そうでなければ地域合同労組なんて活動に意味はなくなる。だが、資格を持った専門家がいるとは限らない。むしろそういった専門家への信仰とは対立する思想を抱いていると言っていい。労働者の問題は労働者自身が解決する。それは自分たちの力を奪われ続けて何の力も持っていないと信じ込まされている労働者に、自分たち自身の様々な能力や可能性を改めて信じさせ、取り戻す機会でもある。専門家はむしろ「あなたはこの問題については解決する知識も能力もない。その知識と能力を有するのは私だ。」と宣告する存在だし、資格とは人々から知識や能力を取り上げる制度だ。今回の情報紙側の判断は、労働組合への無理解がわかりやすい形であらわれている。でもそれは情報紙に限ったことではない。
えーと、告知の機会がなくなっちゃったので、ここで繰り返します。茨城不安定労働組合主催の「春の労働相談会」は十七日土曜午後一時から午後八時まで亀城プラザ和室で行います。電話でも直接会場に来て来てくださっても大丈夫です。相談は無料、相談には私たち労働組合が対応します!