茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(122)人気者ないし『モテキ』

加藤匡通
九月××日(木)
  職長だけ現場に出た数日後、「カトちゃん人気あるねぇ」と言われた。「はぁ?」また何か運動関係でバレたのかと思ったが、そうではなかった。職長が現場で監督と職人の会話を聞いていたら僕の話をしていたらしい。Y社の職人からの怒られっぷりがいいのだそうである。「何やってんだ、違うだろ!」「なんでこうなるんだ、理由を説明しろ!」。普通ああまで怒鳴られない、あそこまでいくとむしろなごむ、と言われていたそうだ。
 怒られるのは九割方自分の責任だったりする。何より仕事を覚えていないからなので仕方ない。けど端から見ても盛大にやられてる感じな訳だ。それを人気者と言われても、と思うが他人を笑うより他人から笑われている方が人間としてはいいのに間違いはないから構わないか。
 日雇派遣の時も適当に怒鳴られてはいたが、そこそこ仕事は出来たので「人気者」になることはなかった。というか、普通はある程度関係が出来てからそうなるので、初対面でいきなり怒鳴りつける職人かいるような会社は敬遠されるし、派遣会社も送り込む人間を選んだ上で「ちょっと明日の会社の人、うるさいんですけどお願いできますか」と言って来た。で、覚悟して現場に行くとどちらかと言うと怒鳴られていた側に問題があったと判明、僕はむしろ気に入られてその現場に居着いたりしてた。派遣会社には確かにいろんな人間がいたので、怒鳴りたくなるのもわからなくはない。あ、アルコール依存症で派遣会社を転々とした奴に言われる筋合いはないですね。それになんか一生懸命「僕は仕事ができるんです」って言ってるようでやだな。養生クリーニングは苦手だったので、怒鳴られなくとも嫌な汗をかくことは度々あって、現場によっては毎日どんよりした気分で働いてたりもする。今でもテープ貼りとかは避けたいと思うことがある。いずれにせよ仕事が出来なくて怒られてりゃ気も滅入るさ。
 しかし、人気者ねぇ。監督や職人にそんな風に人気が出ても嬉しかないなあ。女性に人気とかって展開に、なる訳ゃないよなあ。『モテキ』なんて都合のいいもんあるはずないだろ!(でも明日見に行く予定。僕は『世界侵略:ロサンゼルス決戦』か『ラビットホラー3D』を見たいんが友人との付き合いも大切である。同性の友人なので邪推しないように。モテキ以前にモテがないから!)