茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(160) カレーを食べ損ねる

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(160) カレーを食べ損ねる
加藤匡通
六月××日(木)
この数日、Y社は二班で動いている。僕は若い職人とJR駅近くの現場に入ってブロック積みの手元をどうにか怒鳴られずにこなしている。ここのブロックは、ブロックの精度自体に問題があるのか(工業製品であるブロックも、ひとつひとつをよく見ればいろいろとバラつきがある。)積みづらいと評判である。だからモルタルをいつもと同じように用意すると使い切る前に固まってしまう。ミキサー回しっ放しでいるのならまだしも、固くなったモルタルは練り直しても品質は大幅に落ちる。今日も午前中に用意したネコ一台分が、急遽始まった打合せのために職人の手がとまり、結局丸々ゴミとなった。僕が打合せをするかあるいはブロックを積むかが出来ればモルタルを捨てずに済んだのだが、出来ないからなあ、あはは。
現場の近くにカレー屋が二軒ある。カレーは大好きなので食べに行きたいが、あんまり辛いと腹を壊す。建築現場で腹を壊すといろいろ辛いので、休みの前日に行こうと思っていた。今週は土曜を休みにしているので、明日がその日である。この現場もあと一週間かからないだろうから、二軒とも食べに行けるかどうか。とか思っていたらもうひとつの現場にいる職長から電話が。明日は僕と職長がもうひとつの現場、入れ替わりで職人が一人JR駅近くのこちらに来るとか。さらに来る時ガラ袋持ってきてだって。あれ、結構大きくて十枚二十枚って数になるとリュックにも入らないんだけど。いやいやそれよりカレーが。とほほ。