茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(172)朝から産経

加藤匡通
八月××日(金)
夏休み明け初日の朝、みらい平駅前で販売拡大を狙って新聞を配っていた。これはたまにやっているが、朝の六時前からご苦労さんなことで、と思いながら手に取ったら産経新聞だった。朝から産経と向き合うほどの元気などある訳もなく、荷物が増えたと思いながらリュックに突っ込んだ。ただでさえ朝は座れたら眠る時間である。産経なんぞ読む気にゃならん。
今日の作業は土間コン打ち。ただ、いつもと違って生コン車から取るのではなく、自分たちで練って打つ。建物周辺をぐるっと三十センチとか六十センチの幅で打つのだ。厚みは六センチ、これは人が乗る想定の厚さで、駐車場だと十センチとなる。六センチだとメッシュの鉄筋は敷込まない。いつものように生コン車で取ると、ぐるっと入れ終わる前に仕上げを始めないといけなくなるだろうから大変と言うことで手打ちとなった。打設面積が少ないと乾くのは早く、小手で押さえるのもその分早くなるからだ。まあでもそんなに沢山じゃないし。
ところが始まるとこれが結構な手間だった。いや、そもそも始める前には警察が駐車禁止だから道路使用許可を取っていなければ駄目だ言って来て、仕方がないからダンプを動かすところからケチが付いている。その上大した量じゃないはずなのにミキサーで何回練っても終わらない終わらない。三時の休みも取らずに一番幅の広いところだけ打って今日は終わりということにして片付けたら五時半過ぎてた。実質一時間の残業だ。初日からこれとは先が思いやられる。