茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(182)時給八百五十円

加藤匡通
十一月×日(金)
  北千住の駅構内で東京都の最低賃金が八百五十円になったと言う広告を見た。八時間働いて六千八百円。一日でこれじゃ辛いなあ。
  製本の派遣はこの額下回ってたような気がするが、金額の記憶は十数年前なものだから、今はもう少しいっているのだろう。この仕事も日雇派遣だったと思う。製本の現場専門に人を出していた派遣会社がいくつもあったのだ。金額的には日雇派遣の中ではこれが一番低く、だから僕は求人誌で見てただけで実際に働いたことはない。建設現場軽作業を唄っていた系統の日雇派遣の方が金額はよかったからだ。女性が多いとも聞いている。日雇派遣の世界でも男女に賃金格差がある、と。はあ(溜息)。
  一日でこれじゃ辛いと言いながらも、困ったことに時給八百五十円を安いと思えなくなっている。茨城県最低賃金は699円、東京都との差は百五十一円、当然県内の仕事はこの額を底辺にしている(はずである)。県内の求人で八百五十円と言えば、コンビニ夜勤がやっと千円を越える程度だからそんなに悪くはない数字に見える。と言うか、県内の相場からすると八百五十円はやや高い方だろう。もちろんこの額で生活を支えるのは難しい。けど最低賃金はさらに低い訳で、みんなどうやって遣り繰りしてるんでしょうか?
  とか考えてたら、今入っている現場はマンションだけど、一階が店舗予定になっていてそろそろ本格的に開業準備を始めだした。コンビニのようでオープン日時が貼り出され、一緒にバイト募集も貼り出された。で、時給。八百五十円だって。?都内のコンビニ時給ですら今や最低賃金からなのか?