茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(242)自分の退職を八ヶ月後に知る

加藤匡通
一月×日(水)
  知らない社会保険労務士事務所から郵便物が届いた。まるで知ってる社労士がいるみたいな書き方だけど、もちろんそんなつき合いはない。なんだろうと開けてみたら、O社からの源泉徴収票だった。そんなとこだけしっかりしててもなあ。去年の四月三十日で退職したことになっている。へぇー、四月三十日で退職してたんだ。本人が退職していたこと自体を郵便が届いて初めて知ったんだけど、そういうのって許されることなの?独立行政法人の研究所はそんなことうるさく言わないから構わないのか。いい加減だな、木村君。
  年明けは短期間、地元でアルバイトをしている。家々を覗きながらアイパッド片手に歩き廻る仕事だ。当然不審者あつかいされることがあるそうで、身分証みたいなカードを持たされた。で、ご丁寧に個人情報とか企業秘密とかで誓約書を書かされた。うるさいなあ、そんなこと言われなくたって事細かには書かねえよ。慣れると一日二百件以上廻れるらしい。日当一万円交通費込み。都内に出ることに比べれば安いと思ったが、それなりに車で移動はするので実質九千円くらいかな。
  アイパッドは当然始めていじる。使い方なんか知らない。おもしろいおもちゃだとは思うが、僕は要らないな。