茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(241)自分が何冊本を持っているのか、もう二十年数えたことはない

加藤匡通
一月×日(日)
  年末に無料配布の求人誌を見ていたら、例のゴミ収集会社の求人が出ていた。この一年で二回目だろう。行政委託のゴミ収集は安定した仕事なので人の移動は比較的少ないと言われているが、あの会社は次々に人が入れ替わるので、同業者の中で有名だったそうだ。僕が辞めた段階で最長が五年目、大半の従業員は勤めて二年に満たなかった。会社は十年なんてとっくに越えてるから、まあ駄目な会社の典型と言ってよかったのだろう。条件の悪化に耐えて組合をつくるべきだったのではないかと言う自身への当然の疑念は(何せ労働組合の委員長だからな)、拭えないな。
  その会社からは未払いの残業代を分単位で全額と、かけられていなかった雇用保険を在職期間中分、払わせた。残業代は四カ月弱の僕で十八万になったが、一緒に辞めた三人は計算が大変だったらしく少な目で要求したようだ。それでも多い人は八十万になった。みんな残業代はきちんと要求するように(繰り返しになるが在職中に要求して在職のまま受け取るのが正しいから。)。雇用保険は二年以内に六ヵ月分がかけられていないと払われないので、今回はまだ使えないのだがこの先もらえるものならもらいたいのだ。安心してゆっくり職探ししたいもんなあ。サラリーマン辞めた直後し雇用保険なんか使ったことないし。払われて当然のこれらを受け取るために、会社と交渉したりそのための文書作ったり労基署行ったりと四、五日を費やしている。
  今日は、明日から賃労働再開だと言うのに部屋の片付けを始めた。年末年始なら出来るだろう、いややらないと床が抜けるとはいかなくとも部屋が傾く。二階に手を着けるのは実は3・11以来。二時過ぎから始めて十一時過ぎまでかかり、本が多少減ったかな、程度で見た目にあまり変わりはない。減った本は一階の本部屋に詰め込んだ。この部屋は本棚より段ボール箱の方多い。段ボール箱はペットボトルの物を使っている。みかん箱とかになると重くて動かすのに大変なのだ。今回は十二年、三箱作っただけだ。また近いうちに時間を作って片付けないと。考えてみたら歴代の僕の部屋の状態を全部知っている人はもういなくて、古くからの友人は今の部屋を知らなかったりする。運動関係の友人は昔の四畳半一間トイレ共同一万六千円(のちに一万八千円)時代を知らない。全部把握しているのはガザ入れに来た公安だと気付いた時は落ち込んだ。…公安は部屋に何冊あるのか数えたのかな?