茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(251)あなたは奴隷制を望みますか?

加藤匡通
四月××日(月)
   しばらく前に『それでも夜は明ける』を見た。アメリカの奴隷の生活を追体験させられる映画で、実に嫌な気分になった。出て来る白人は奴隷制支持者ばかり、どんな好人物でも奴隷のいない生活など想像も出来ない。実話なのでドラマチックな反撃や復讐もなく、奴隷たちは理不尽な境遇にただ耐えるしかない。耐えきれずに「殺してくれ」と頼む女性が出て来るが、主人公は殺さない。しかしそれが頼んだ人物の幸福につながるとは思えないのだ。やはり登場人物が奴隷制支持者ばかり、それどころか出て来る白人男性は一人を除いて全員クー・クラクス・クランだった『風と共に去りぬ』を思い出しながら見ていた。さらに思い浮かべたのは古代ギリシアのことだった。ソクラテスプラトンの思索も奴隷制の上に成り立っていたのだ。僕にとってソクラテスは本気で尊敬する人物なのだが、アテナイ帝国主義奴隷制に疑問を抱かなかったことは重大な欠点である。人が奴隷となることを当然と見なしながら問う徳とにどんな意味があると言うんだよ?
  安倍はまた残業代ゼロを本人同意でとか言ってる。そういう条件の仕事ばかりならそれを選ばざる得ない、他に募集がなければ残業代が出なくとも働かざる得ないとかって想像力は働かなのか?奴隷が欲しいんだろうなあ。まあ天皇制なんて言う身分制が根幹にある国家じゃ、首相も財界も奴隷欲しがるし、それを表明することを恥かしいとも思わないよな。くそ、我々は賃金奴隷である!すべての賃金奴隷は蜂起して我々を取り巻く奴隷制の打倒を!