茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(282)雨のガムテ貼り

加藤匡通
十月××日(火)
   都心部の現場に数日続けて入っている。このあたりは映画館もないし集会やデモの会場がある訳でもないので現場仕事でしか来たことがない。そんな理由でしか動いてないんだなあ、はっはっは。ビルの新築、ゼネコンに派遣会社が一次で入っている。職長のヘルメットには雑工と書いてあって、関心した。最近ゼネコンも雑工って言葉を使いたがらないみたいなのにな。
  何をしているかと言うと毎日スラブ隙間にガムテープを貼っているのだ。前に書いてるけど、スラブは大小の隙間だらけでそれを塞がないとコンクリが下にこぼれまくる。今回まだ配筋はされていないのでラクではあるが、一日しゃがみ込んでいると踵の後ろは伸びる腰は痛いと結構大変だ。その上に今日は雨!予定していた屋上のガムテ貼りは当然中止、一階下の隙間を塞ごうとしているんだが、上が隙間だらけだから下だって濡れている。ブロワーで乾かそうにもブロワーは職長が別件で使っていて送風機しかない。ブロワーは強い風を吹き出して埃を吹き飛ばしたりする、掃除機と反対の技能の機械だが送風機は文字通り風を送る機械で濡れたコンクリの床を乾かしたりピット内作業など酸欠が心配されるところに空気を送ったりするのに使うので、そもそも用途が違うからすぐには乾かない。で、僕はその脇でスラブが乾くのをぼーっと突っ立っているのだ!周りはみんな忙しく働いているのに、これは実に居心地が悪い。職長にこのままでいいのかと聞いてもそのまま続けろと言うばかり。もしかして罰ゲーム?俺なんかやりましたか、職長?