茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(日給月給日記への変更検討中)(223)こんなところに黒旗が その二

加藤匡通
九月××日(月)
   仕事帰りにシネコンに寄って『コードギアス 亡国のアキト』の第二章を見た。まだ全貌は見えず、何が起きつつあるのかも分からない。面白いから、と言うより何が起きているか把握したいのでもう一度見たいけど、そんな時間も金もないかな。この夏は圧倒的に『パシフィック・リム』と『マン・オブ・スティール』だったが、どちらも二回目は見れてない。土浦まで行けばIMAX版見れたんだがなあ。宇宙怪獣と巨大ロボの殴り合いといいビルを壊しながら殴り合う超人といい、感動で魂が震えるぜ(アルコールが切れて手が震えているのではない。そっちは治まってる。)。
  ちなみに『パシフィック・リム』では宇宙怪獣の侵入を防ぐため都市に巨大な壁が、公共事業として築かれている。主人公は巨大ロボのパイロットをやめてそこで作業員をしていて、高所作業をしている描写がある。壁は当然にも宇宙怪獣にたやすく突破される。何の暗喩なんだか。
  今回は柏の葉まで出ている。映画を見に流山おおたかの森まで出ることもある。当然車で移動だ。仕事帰りでだと足を延ばしてもこのくらい。土浦は方角が違うので遠いと感じてしまうし、そもそも見たい映画をやってなかったりする。水戸で見たい映画がかかることは多いが、下の道で二時間はかかるし高速を使えば片道で映画一本分が出ていくので、もう何年も自主上映会にしか行かなくなっている。
  この前『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』を母と見に行った。六十年代のイギリスで高校生の友達と父親が関係してしまう話としか知らず、母と見るのに気乗りはしなかったが今の僕にはこんなことでしか孝行出来ないので都内に出たついでに見た。そしたらこれがキューバ危機での核戦争を回避させようと街頭で活動していた百人委員会の話でもあって、高校生の娘の親友とできてしまう駄目な主人公の父親はアナーキストだった。なんと言うか、そういうアナーキーは僕もいらないや。多分モデルがいるのだろうが僕には誰かは分からない。何度もあるデモの場面には数え切れないほどの黒旗だけが映っていたが、当初は意味が分からず困惑。ついでに言えばパンフレットに百人委員会や黒旗についての説明は何もない。鑑賞の手引きにゃならんな。帰り道に母と百人委員会の話をするおまけまで付いた。百人委員会の活動は当時こちらでもよく報道されていたので母も知っていたのだ。