茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

『高神村一揆』を読む

組合員加藤の投稿です。
私は茨城に来てようやく十年目です。地域の歴史を知りません。組合活動を始めてから、茨城のアンダークラスがどう戦って来たのかを調べようと労働争議や小作争議についての本を探しましたが、まるで見つかりませんでした。途方に暮れていたところでこの本に出合いました。隣はやってるじゃん!しかも同時代のアナーキストが高く評価し、そのアナーキストも巻き添え(?)を食って弾圧されるおまけつき。おもしろいので読書会をします。
茨城のアンダークラスの戦いも引き続き探索しています。何かご存知の方はぜひ連絡を。


学習会 戦時下が千年一日で読書会 『高神村一揆』を読む

8月10日(月)20:00ー22:00
千年一日珈琲焙煎所(つくば市天久保3-21-3 星谷ビル1F )
参加費/ ワンドリンクご注文ください
テクスト/ 佐久間 耕治『高神村一揆 昭和初期の民衆蜂起』上巻

                  (崙(ろん)書房 ふるさと文庫、1980年)
 ※下巻を読む日程はこの時に決めます。

◆千葉県海上郡高神村は今の銚子市の一部に当たる。利根川の対岸は茨城県神栖市だ。この村で一九三〇(昭和五)年、村政への不満から暴動が起きた。
◆暴動なんてこの国ではとんとお目にかかれない。マスコミは海外の暴動を犯罪としてのみ報じ、警察は暴動の芽を摘み取ろうとデモを過剰に抑えつけ、渋谷じゃ新年やワールドカップのお祭り騒ぎまで先回りして規制してる。この国で暴動が起きていたのは四十年も昔の話だ。〇八年の大阪・釜が崎の暴動はほとんど報じられずに終わった。暴動を起こすような怒りなんてもうないのだろう。それとも洗練されたのかな。十二年の国会周辺での脱原発に集まった人々は、呼びかけた反原連を始め実にお行儀がよかった。
◆各地で非正規労働者が先行きの見えない絶望から「誰でもよかった」と通り魔的事件を起こしている。彼らには「敵」が見えず、戦うべき相手を間違えたんだと思う。私たちは、まだ怒りを持っている。
◆私たちは暴動がどんなものか知らないし、ましてや私たちの暮らしている地域で起きていたなんて想像もできない。ここに高神村の暴動について書かれた本がある。面白そうだから読んでみよう。
◆図書館で問い合わせればたぶん読める。報告者がいるので未読でも大丈夫。八十五年前の暴動が、遠い昔の対岸の出来事で終わるのかはあなた次第だ。

 「ジャパンにも、暴動ノススメ、」

主催/ 戦時下の現在を考える講座

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