茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

非正規で働くとはどういうことか  荒川区図書館非常勤職員労働組合岩渕さんに聞く

非正規で働くとはどういうことか  荒川区図書館非常勤職員労働組合岩渕さんに聞く


日時 11月14日(土) 14時から16時
会場 春日交流センター 和室
(つくば市春日2-36-1)
参加費 500円(困窮者は無料)
お話 岩渕健二さん
荒川区図書館非常勤職員労働組合執行委員長)
主催 茨城不安定労働組合連絡先 090−8441−1457(加藤)

 アベノミクスは格差と貧困を拡大させている。首相は雇用が百万人増えたと言うが、その内訳は非正規労働者が百二十三万人増え、正規労働者が二十二万人減っての百万人だ。そんな状況中、「階級」と言う言葉は力を失ったままだ。一億総中流なんて幻想はとっくに破産、終身雇用と言う幻想も崩れ、非正規労働者は千九百二十万人、労働人口の三十七パーセントにのぼる。年収二百万円以下の人は千百二十万人。私たちは「階級」についてもう一度考えるべきだろう。

 公務員は安定した職業と言われ、それゆえにパッシングを受けてきた。しかし、その「安定した職業」のはずの公務員の中に非正規労働者が数多くいることが最近明らかになっている。公務員はそもそも社会の基盤を維持する仕事をしているのに、その中に雇用も生活も安定しない非正規労働者がいるとはどういうことなのか?そんな大切な仕事をする人を、どうして不安定な状態で働かせるのか?
 ごみ収集や郵便、鉄道や電話といった仕事は公務員やそれに準ずる立場の人々が担っていたが、次々に民営化されていった。資本の論理に適さないからこそ公的に運営されていたはずなのに、それらの仕事は市場での競争にさらされ、労働者は社会の基盤を維持する仕事をきびしい条件の中で行うことを強いられている。今や公務員の三分の一が非正規であるということは、資本の論理がこの社会の基盤を支えるべき仕事すべてに浸食し、多くの人々が追い立てられている、この国の労働環境が根元から完全に崩れてしまっていることの象徴なのかもしれない。
 TSUTAYA図書館がよくも悪くも話題になっているが、いまや図書館業務の民間企業への委託は当たり前のことになっている。常勤の正規職員だけで運営されている公立図書館がまだ存在しているかはきわめて怪しい。図書館は公務員の中でも非正規の割合が高く、三分の二が非正規だという。そんな中、荒川区東京二十三区の中で唯一、全館区の直営を維持している。職員の主力はもちろん非常勤だ。今回はその荒川区図書館非常勤職員労働組合の岩淵さんを招いて、図書館非常勤職員の仕事や組合の活動などをお話していただく。