茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

スペイン革命と現在

組合員加藤からの投稿です。


スペイン革命と現在
http://spain80.sanpal.co.jp/
 1936年7月、もう80年も前のことである。スペインのカタルニア地方を中心に一風変わった社会・政治情況が出現した。世界はファシズムが台頭するさなかに登場した人民戦線に希望をいだき、ある者はそれらの大きなうねりをスペイン内戦と称し、またある者たちはとくにバルセロナを中心とした人民たちはスペイン革命と呼んだ。
 「アナーキストたちは、まだ事実上カタロニア地方を支配しており、革命は依然として活発に進行していた。革命当初からずっと現場にいれば、あるいは、十二月や一月にはもう革命の時期は終わりかけている、という気がしたのかもしれない。しかし、イギリスからまっすぐやって来たものにとっては、そのころのバルセロナの様相には、何かびっくりするような、圧倒されるようなものがあったのだ。」(ジョージ・オーエル)
 "スペイン革命はアナキズムの墓場である”というようなまことしやかな歴史観が存在する一方、本邦初公開する『ECONOMIA COL・LECTIVA』ではこの一連のエポックを「ヨーロッパ最後の革命」と形容している。それはつまり、歴史上かつてない社会変革の嵐が吹き荒れたことの事実確認であって、新たなる変化の「始まり」を存在的に確証するものではないだろうか。映像はまがうことなく80年という時空を超えてその姿を照射するであろう。


【パート1】講演と映画(神田小川町

日時:9月3日(土)12:30開場、13時開始
場所:東京古書会館7階(千代田区神田小川町3‐22)
資料代:1,000円

・映画『スペインの短い夏』(スペイン革命ドキュメンタリー映画
  原題を直訳すれば「武装蜂起する人民」となるこの記録映像は、まさに内戦真只中で撮影され、ひそかに国外に持ち出された。その映像は現像・編集されながらもフランコ体制下に長く日の目を見なかった。そしてこのフイルムの断片は75年、フランコの死の年にイタリアで発見された。フイルムはドゥルティ旅団の戦闘が中心に描かれており、1976年に復権したCNT(全国労働連合)が再編集して長編ドキュメンタリーとして完成された。1977年秋にCNT書記局代表が来日し、「AITに連帯する会」が発足し、その際に寄贈されたフィルム原版に基づいて当時のスペイン現代史研究会を中心として独自の立場で邦題・ナレーション・BGMを付して『希望と欺瞞の間に』とともに1978年に制作された。
・講演:川成洋(スペイン史学/法政大名誉教授)。「スペイン内戦とは何だったのか。そしてそれが現代社会に遺したものは?」
・映画『Economia col・lectiva』(スペイン社会の集産化‐ヨーロッパ最後の革命)
  1936年バルセロナの労働者たちはファシストフランコ武装制圧に対して自ら武装し起ち上がった。カタルーニャの民衆はファシストの野望を撃退した。これまで多くのスペイン1936年から始まる民衆の動きは「戦闘」として多く語られてきたが、しかしその闘いの重要さはそのような闘いを支え中軸となった「集・産体」の社会的な背景なしには考えられない。そして今、そのアナルシーなあり方にカタルーニヤの自立的な伝統的要求とあいまって、若い人々に注目されているのがこのドキュメンタリーである。
  『Economia col・lectiva』について 海老原弘子さん(バルセロナ在住)(ビデオでの発言の場合あり)
・スペインCNTからのビデオレター:「スペイン革命80年に際して」
・パネルディスカッション

【パート2】 映画上映会(新宿)

日時:9月10日(土)午後6時開始
場所:四谷地域センター11階集会室(新宿御苑前駅から5分)
資料代:1,000円

スペイン革命ドキュメンタリー映画2本
『希望と欺瞞の間に』
  副題 ESPANA 1931-1939 が示す通り1931年の王政の崩壊から39年の内戦の終結へといたる全過程を、フランコ体制の解体後に Cooperativo de Cinena Alternativo が約2年間の歳月を費やして当時のフィルム、写真、新聞、記事、ポスター、統計図表などを後半に蒐集する一方、戦争と革命の最前線を担ったCNT、UGT、社会党共産党、POUM、国際旅団などの老闘士へのインタビューをも加えた長編ドキュメンタリーである。
『スペイン革命の中のドルティ』
 「私たち、労働者にとっては、廃墟は少しの不安も呼び起こしはしない。なぜなら、私たちは新しい世界を胸に抱いているからだ。そして、その新世界はこの瞬間にも生じているのだ。」
  パコ・リオス監督は、オリジナルの資料を手がかりにして、鍛工労働者でありアナキストでもあったブエナベントゥーラ・ドゥルティの人生を跡づけていく。発言するのはドゥルティ自身だけではない。彼の生涯のパートナーであったエミリエンヌ・モーリンや、その他にも多くの同時代人たちも登場する。示唆に富んだ作りのこの映画は、七〇年前の革命的な出来事をさまざまに興味深い仕方で垣間見させてくれる。すなわち、政治的な計略、戦争の圧力、そして、CNT(全国労働者連合)やイベリア・アナキスト連盟(FAI) での議論などだ。(DVDジャケットより/IKEDA訳)


主催:スペイン革命80周年記念イベント実行委員会