茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(347)台風上陸

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(347)台風上陸
八月××日(月)
  高級マンションに入った。簡単な養生と荷物の移動、搬入と聞いていた。作業場所をよくわかっていなくて、住所を頼りに現場に着いて見るからに高級マンションなんでびっくり。セキュリティーのしっかりした、僕の嫌いなタイプのマンションである。派遣会社が直接請け負っている個人宅の工事で、水漏れで壁紙やボードが黴てしまい、その撤去と復旧が会社が請け負った作業。僕はその作業のための床養生と清掃、それから若干の搬入。作業そのものはどれも簡単なものばかり、養生は一時間ちょっとで終わり、あとは待機に近い。
  内装屋と言うからボード屋かと思っていたら大工だったが、大工が問題の箇所のボードを外していくと水漏れが止まっていないと判明、その日のうちにボードの復旧までする予定だったが水が出ているのでは同じことの繰り返しになるので作業は中断、管理会社と相談してまた後日となった。作業は九時から始めて休みなしで(まあ途中やることなかったんだが)、十二時半には片付けも終了してマンションから出ていたので実質三時間半。休憩を取っていたら二時に上がっていた訳だから、半日とは言えないが、いずれにせよ早上がりである。
  監督と話していて、いわゆる億ションと知った。「でもそんな広くないですよね?」「場所がいいから。」「それはそうだけど。て言うか○○○っていつからそんないいとこになったんですか。僕の知ってた○○○は下町ですよ?」「それを言ったら○○○○も○○もそんないいとこじゃなかったろ。」マンションは高級かもしれないが駅前は昔とそんなに変わらない小さな商店街だったぞ。
  今日は台風が来ていて朝から電車が遅れていた。せっかく早上がりだから三度目の『シン・ゴジラ』を都内で、とも思ったが金もないしやめといた。弁当を公共施設で食べてから電車に乗ったが見事にどれも遅れまくり、つくばエクスプレスまで動いちゃ止まり、だった。これは珍しい。今日の仕事の中心は通勤と言って良い。実働時間より通勤時間の方が多分長い。
  ところで「台風上陸」と聞くと、ドゴラとバルンガとガンモンスとバリケーン高橋葉介の名無しの神を足して三で割った、巨大な目を真ん中に持つクラゲみたいな怪獣がふわふわした触手みたいな脚で陸地に上がってくる光景を小学生のころから思い浮かべてしまうのだが。