茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(374)派遣会社の安全大会

加藤匡通
五月××日(土)
  派遣会社の安全大会に久しぶりで参加した。僕が登録している派遣会社は半年に一回、安全大会を行っている。ゼネコンの現場では毎月一日に行われているが、下請けもある程度大きくて本気で建築業界でやって行こうと考えているところは安全大会をしているのだ。こちらの安全大会は作業員向けの社員総会と言った感じになっている。僕が昔いた土工の会社はこの日に健康診断も行っていたな。
  日雇派遣復帰後は圧倒的に安全大会には出ていないのだが、今回出たのには理由がある。安全大会に出席すると次の安全大会までの間に、月二十五日出ると一万五千円が上乗せされると言うのだ。そんなに出る月は多分ないが月によってはもう少し少ない日数でも一万五千円が着くと言う。なら一応出てみようか。そんなシステムになってるって、一度も説明されたことないんだがなあ。
  安全大会は社長あいさつ、安全講話、事故事例、優良者の表彰、新入社員紹介なんて感じで進む。安全講話は熱中症について、事故事例は派遣会社の作業員が起こした事故の報告である。事故報告はその都度会社に貼り出されているし、メールで連絡も来ているので(僕は会社にメールアドレスを教えていないので来ない。プライバシー全部会社に渡す気ないから。)、あらためて、となる。優良者の表彰は勤続十年以上の者や現場で表彰されたり、いろいろだ。僕も十年をとうに越えているが、出たり入ったりが激しいので表彰されることはない。新入社員紹介は、手配や事務の新入社員はもちろんだが、現場で一緒に働いていた若いのがここで新入社員として紹介されることも多い。ただの作業員から現場社員へと格上げされた訳だ。それを知る度に僕のような中高年の作業員は何とも言えない気分になる。春からかけ始めた社会保険が本当に役に立つのか、自分たちの待遇はこのまま変わらず死ぬまで働き続けるのか・・・
  参加は八十人くらいだろうか。この会社の主力と言える者はほぼ顔を出している。以前は日払いで会社まで給料を取りに行くのが当たり前だったので、夕方派遣会社の事務所に行けば、なんだかんだで五十人くらいとは顔を合わせたが、今では他の現場に行っている派遣会社の同僚大勢と一度に顔を合わす機会は安全大会くらいになった。謀議をするなら今ってこった。