茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

育樹祭と天皇制について考えるための学習会

組合員加藤からの投稿です。

 

育樹祭と天皇制について考えるための学習会
9/17(日)14時から16時
亀の井ホテル潮来会議室
茨城県潮来市水原1830−1 JR延方駅から徒歩一時間、タクシーで10分。水郷潮来バスターミナルから15分。)
お話 「天皇制文化とは何か」
千本秀樹(現代史研究者 筑波大学名誉教授)
参加費 無料(カンパ歓迎)
主催 潮来育樹祭に反対する会議(略称いい会議) 
連絡先090-8441-1457(加藤) メールアドレス 2023iikaigi@gmail.com
ツイッター @iikaigi ブログ iikaigi.hatenabiog.com
潮来育樹祭に反対する会議(略称いい会議)は、今年の育樹祭に反対するために茨城県内の有志で取り組んでいる、期間限定の集まりです。十一月の育樹祭に向けて学習会などを行っていきます。関心のある方は連絡を!
十一月には潮来でデモをします!

 今年の十一月に潮来市茨城県水郷県民の森で第46回全国育樹祭が行われます。
 戦前、木材資源確保のために設けられた「愛林日」(最初に行われたのは真壁町の鬼ヶ作国有林です)は敗戦後に植樹祭へと変わりました。戦争により荒廃した森林資源を復興させるための催しは天皇を呼ぶ行事となり、森林は国土として天皇と重ねてイメージされました。天皇が直接木を植える行為は宗教的な行為と意識されていたようにも思えます。
 育樹祭は植樹祭の後に、天皇の植えた樹木を皇太子が手入れする行事として一九七七年に始まりました。森林の成長と天皇家の世代交代が重ねて考えられたのでしょうか。
 しかし全国的な植樹による森林復興、林業復興は七十年代まではうまくいっていましたが、八十年代以降産業としての林業も人工林の生態系も崩壊しています。
 天皇制も後継者問題から存続が危ぶまれています。半世紀後に今の形で維持されているとは思えません。森林と天皇・皇族がこのように重なって見えるとは皮肉なものです。植樹祭を始めた頃には思いもよらなかったことでしょう。
 人を身分、貴賤で考える思想である天皇制は差別そのものです。私たちは差別がないと成立しない社会に住みたいのでしょうか?
 今回の学習会では日本の現代史を研究している千本秀樹さんに、天皇制とは何なのかを聞き、参加者と議論をしたいと思います。