茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

茨城反貧困メーデーinつくば  震災後の今、どう生きよう?どう働こう?

今年もやります!

茨城反貧困メーデーinつくば 震災後の今、どう生きよう?どう働こう?

日時 五月一日(日)
集会 午後一時十五分から
会場 つくばサイエンス・インフォメーションセンター 大会議室
  (つくばエクスプレスつくば駅下車)
報告・発題
   被災地岩手から 崎山勝功(フリージャーナリスト)
   寄せ場と被災地がつながる試み(仮題) 未定(山谷ー東部圏震災支援ネットワーク(仮))
   福島第一原発は今どうなっているのか 藤田康元(大学非常勤講師・科学論)
   震災後の茨城の雇用と労働(仮題) 未定 (茨城ユニオン県央支部
資料代 五百円
デモ 三時半から 集会場からつくば駅近辺にて
主催 茨城反貧困メーデー実行委員会
連絡先 090ー8441ー1457(加藤)

チラシ表PDF
チラシウラPDF

私たちの足下はまだ揺れ続けています。

メーデーは十二時間以上の長時間労働が当たり前だった百二十五年前に、より人間らしい働き方として掲げられた八時間労働を勝ち取る戦いの中から生まれました。だからメーデーは「労働者の祭典」ではありません。メーデーは労働者が国境を越えて手をつなぎ、要求を掲げて抗議する日としてありました。
私たちは今、より人間らしい働き方をしているでしょうか?残業を少しでも多くしてより多くの収入を得なければ生活できないのではないでしょうか。法律で定められた割増し分の残業代を払われているでしょうか。サービス残業が当たり前ではないでしょうか。私たちは百年以上前の八時間労働という要求を、本当の意味では手にしていないのではないでしょうか?それどころか、私たちはいまやそのはるか手前にいます。人間を次々に使い捨てにすることが当たり前になってしまった社会の中で、私たちは働くことや生きていることをすら肯定できなくなってしまっています。
強烈な地震は私たちを平等に揺さぶったかに見えました。けれども津波放射能が追い打ちをかけ、弱い者がより大きな被害を受けています。震災を理由にした派遣切りが横行し、労働者が解雇されるのは被災地だけではありません。震災から続く原発の状況には、それが天災ではなく人災であるという事実に言葉を失います。住んでいた家や地域から遠く離れなければならない人も大勢います。茨城県内でもライフラインが復旧できていない地域は少なくありません。生きていくことが文字通り難しくなっている人たちがいるし、働くことが難しくなっている人たちがいます。それは私たちの隣人の姿であり、私たち自身の姿でしょう。
「がんばろう日本」のかけ声で復興が唄われています。家や仕事や家族や大切な人たちを失った人たちに、これ以上何をがんばれというのでしょう。節電や自粛の目に見えない形での強要は、横並びを意識しお互いを監視し合い「空気を読む」ことで自分たちと少しでも異なった者を排除しようとしてきたこの国のあり方そのものです。被災地や被災者を支えたいという気持ちとそれを「日本」というかたちでまとめ上げることは違うことなのではないかとも思います。それに、私たちはこれまでと同じ社会をつくるべきなのでしょうか?災害時に弱い者にしわ寄せがいく社会、いえ、普段ですら弱い者が搾り取られ不利益を強いられる社会。極めて高いリスクと隣り合わせでエネルギーと物資を消費し続ける社会。それが私たちのつくりたい社会なのでしょうか?
メーデーは労働者だけのものではありません。失業者も正社員も農民もアルバイトもニートも外国人も野宿者も主婦も同性愛者も乳幼児も中小企業経営者も引きこもりも漁民もパートも障がい者も日雇い労働者も病人も年金受給者も派遣社員も自営業者も学生も被災者も、様々な人々が集まって手をつなぎ、要求を掲げて抗議をする日です。私たちはこれからどうやって生きていけばいいのか、どうやって働いていけばいいのか、話し合ってみませんか。そして、私たちは確かにいまここにいるのだと、街行く人に見せてやりましょう。

私たちの足下はまだ揺れ続けています。