茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(178)日雇派遣原則違法化に反対する!

加藤匡通
十月×日(火)
  今月から日雇派遣が原則違法扱いになる。例外として認められるのは「年収五百万円以上の世帯の主たる家計の担い手でない者」だとか。世の中にはいろんな事情の人がいるので一概には言えないのかもしれないが、日雇派遣で働く者の中では少なくとも僕の知ってる範囲でそんな者はいない。単身者が多かったがみんな「家計の主たる担い手」だった。文字通りに法律を適用すると、日雇派遣として生活して来た多くの者が働けなくなる。もちろん知らん振りして同じように手配を続ける会社は当然あるだろう。当たり前だ。日雇労働が必要な仕事は数多くあり、日雇いで働く必要のある者も数多くいる。かつての寄せ場のような両者をつなぐ機能を果たすところがないのなら、派遣会社がその役を担うのは仕方ないことだと思う。僕は日雇いの労働力を必要とする会社と直に雇用契約を結ぶにはどうすればいいのか皆目見当がつかないのだが、日雇派遣の禁止を言う人たちは具体的にどうすれば直雇用できるのかやり方を教えて欲しい。その方法に納得出来れば日雇派遣の禁止に同意してもいいけど、今のところは「じゃあ明日からどうやって飯喰ってくんだよ!」というのが正直なところである。それに、日雇派遣を建設業で使うのは違法(そもそもそうなので、もとから僕がかつてしていた働き方は違法なのだ)ったって、建設現場じゃ日雇は当たり前なんだぜ?寄せ場日雇労働者を雇用することはずっと黙認されて来ている。今更ごく一部だけ法で規制しても。
  これを書いてる僕はもう日雇派遣じゃないんだけどな。
  今回の件については日雇派遣の禁止を唱えてきた運動の側に対する違和感が強い。あまり僕のように日雇派遣違法化反対という意見を目にしないのが不思議だ。僕が変態過ぎるのか?(なお、これは組合としての意見ではなく、あくまで加藤匡通個人の意見であります。と書いても誰も区別してくれないような気もするけど。)