茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(191)冷たい雨が

加藤匡通
十ニ月××日(月)
冷たい雨が降っている。土曜も雨だった。予報では午後に降るはずだったが、朝現場で作業を始めてすぐに降り出しやがった。今日の作業はフェンスの切り詰めや縁石の設置なのであまり体を動かさない。それでも合羽を着てるから動いていれば寒くない。しかし昼休みはなあ。この季節は晴れてたって寒くて眠れないのだ。屋根があるので濡れこそしないものの縮こまって震えている。この辺りには汚れた作業服姿で入ることがためらわれるような高そうな喫茶店はあるものの連鎖店の喫茶店はない。駅あるいは商店街まで歩いて十分、昼休みに行くには遠いし、今の僕には脚が痛くてとても歩く気になれない。せっかく昔住んでた街に来てるのに。
衆院選は〇五年以来の自民党の圧勝となった。昨夜は暗い気分で開票速報を見ていたが、議会、しかも国会なんかに期待してはいけないと思い直した。いかんいかん、敵の用意した制度に期待するのが間違い、利用出来る時は利用するが、駄目ならとっとと見限って本来の持ち場、戦い方に戻るだけさ。
とは言えこれから反原発を始めとする各種の運動には弾圧の嵐が吹き荒れるのだろうと思うと気は重い。去年は脱原発デモでの逮捕者が続出したが、今年は後半になってから関西でデモに限らず抗議行動への事後も含めての弾圧が相次いでいる。公安は自民党の政権復帰と共に再開される原発政策に合わせてと言うか先回りして反対運動を潰しにかかっているのだろう。民主党政権になってしばらくは反天皇制のようなテーマのデモでも警備が穏やかになっていたが、3・11以後またむき出しの弾圧をするようになっている。(「穏やか」と言ったって警察官が立ち並んでデモを取り囲んでいて、ほぼ警察官のいない茨城でのデモに比べれば充分物々しい。以前は完全防備の機動隊が楯でデモ隊を圧迫、私服の公安警察はデモ参加者の顔写真を撮影が当たり前だった。3・11以後またそれが当たり前になりつつある。)きちんと課題に取り組んでれば弾圧はあるものだし、弾圧されるのは敵が嫌がっている証しでもある。そうは言っても、逮捕なんてされないに越したことはない。けど、憲法改正して国防軍を持とうとか言う政権が運動に優しいはずがないじゃん?首でも洗ってやれることをせいぜいがんばるとしようか。
それはともかく、さて次の仕事をどうしようか。