加藤匡通
十ニ月×日(金)
今日の現場は以前に僕が住んでいたところのすぐ近く。通っていた中学まで直線で何百メートルか、二十代を過ごした四畳半一間まで歩いて十分強(アパートそのものは当にない)、よく行ってたレンタルビデオ屋跡地までは五分強、コンビニで買い物したら同級生がレジ打ちしてる可能性すらある。現場のある地域は僕の行動範囲からは少しずれているものの、地元と言っていいところだ。いやいや、最後の最後でここですか。年に二回も来ないから、せいぜい仕事帰りにうろうろすることにしよう。
さて衆院選である。僕は以前も書いた通り自民党と民主党の区別がつかない。最近は第三極とか言って新しく政党がぼこぼこ出来ているがもちろんこれも違いなんか分からない。自民党の外部派閥じゃない第三極あんのかよ?この期に及んで原発を推進している、ある意味ぶれない政党は世論に迎合していないから立派なのかも知れないか、まあ論外。脱原発とか言っててもついこの間まで原発推進を豪語していた御仁もいるのでこれもあまり当てには出来ない。さらに憲法をどうしたいのかとかいろいろ考えると、消去法で残るのは社民党と共産党だけになるが社民党は僕が住んでる地域に候補者を立てていないので投票する先は共産党となる。でもこれ死に票になるんだろうな。民主党に失望したから自民党に投票という思考がまったく理解出来ないのだが、世間の趨勢はそっちらしい。
なんて話を新聞の取材で話たら、どこに投票するのかは記事に出せないと言われた。えーと、では何のための取材なんですか?