茨城不安定労働組合

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警察は靖国抗議への弾圧をやめろ〜日の丸バッテン救援会声明

茨城不安定労働組合は日の丸バッテン救援会声明に賛同します。麹町署はふざけた行いを今すぐやめなさい。

警察は靖国抗議への弾圧をやめろ〜日の丸バッテン救援会声明
6/20午前、常野雄次郎さん宅に麹町署の警部補・武村悦夫以下総勢10名ほどからなる警官隊が突然訪れ、家宅捜索を行いました。「靖国神社に日の丸に×(バツ印)をつけた貼り紙をした」ということについての軽犯罪法違反を容疑とするものです。まだ就寝中の常野さんの私室に上がり、携帯電話やパソコンなど合計28点を押収していきました。その押収品には、障害者手帳、学生証、健康保険証、旅券など、常野さんの生活に欠かせない身分証明書類(それも所持するもの全て)が含まれます。
寝起きに私室で警察と対面するという精神的ショックは想像に難くありませんし、保険証もうばわれては病院に行くこともできません。また、調剤薬局から出された薬の説明書きまで持って行きました。さらに警察署への任意同行を求められ、携帯電話の押収の際には「パスコードを教えれば早く返すよ」などと脅されましたが、常野さんはともに拒否しました。
なんの前触れもなく訪れ、被疑事件に直接関係のない身分証明書類や携帯電話や保険証など生活に必要なものを全て持ち去ったこの不当な家宅捜索を断じてゆるすことはできません。
今回の家宅捜索は常野さん個人へのいやがらせであると同時に、周りの住民や周囲の人間関係での孤立をねらいダメージを与えることを意図したものです。常野さんは精神障害者認定を受けていることを知りながらこのような精神的圧迫をかけ、その上健康保険証なども奪って行く無茶苦茶な個人攻撃、生活破壊はあまりにも不当です。
被疑事件とされる軽犯罪ーーつまり鳥居への貼り紙ーーの捜査目的にしても、著しくバランスを欠いているし、法的な整合性すらも疑わしい権力の暴挙と言わざるをえません。昭和の日の靖国神社境内での抗議行動であったことや、日の丸バッテンなどのメッセージを問題にした政治弾圧であることは明らかです。
常野さんが主張しようとしたのは「軍国主義植民地主義のシンボルたる靖国神社や、侵略戦争の最高責任者であるヒロヒトの誕生日を祝う昭和の日は粉砕されるべきである」ということです。
こうした主張に対して、セロハンテープで鳥居に紙を貼ったことひとつだけで家宅捜索まで行い生活を破壊するという過剰な反応が出たことに注目する必要があります。隷属を強いる装置としての靖国そして天皇制は、公然と抗議する者にはその暴力性を露わにして迫ってきます。与党政治家が歴史を修正し、侵略戦争を美化し、周辺国への軍事的恫喝すら進める現在にあって、歴史的経緯とともに日本の戦時体制との連続性を指摘し、抗議する声がこうしてひとつひとつ攻撃されています。実質的にはあの「不敬罪」が復活してきています。

私たちは今回の常野さんへの弾圧事件に抗議し、警察に以下を要求します。

・常野さんからの押収品28点全てを、今すぐ返すこと。

・常野さんへのあらゆる捜査や連絡を今すぐやめること。

侵略戦争と植民地支配への抗議行動に対する弾圧をやめること。

みなさんに注目と支援を呼びかけます。


2014年6月21日

日の丸バッテン救援会
連絡先:東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5F 救援連絡センター気付 03-3591-130
ブログ http://hinomaruxq.hateblo.jp
メール sadgasga@gmail.com