茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(428)利用停止予告通知

賃金奴隷な日々  日雇派遣日記(常雇?)(428)利用停止予告通知
加藤匡通
ニ月×日(月)
    携帯電話の利用停止予告通知がメールで届いた。「このメールは02月01日現在、下記料金のお支払いの確認が取れていないお客様に送信しています。/つきましては、内容をご確認の上、【02月11日まで】にお支払い下さい。/万一、期日までにお支払いの確認がとれない場合、弊社通信サービスのご利用を【停止】致しますので予めご了承下さい。/※支払期日は延長できません。」去年の十月に来て、どうにか三ヶ月はこの通知が来る前に払えていたのだが、インフルエンザのダメージはこんなところにも現れている。
    派遣会社の同僚たちはよく携帯を停められている。職長なのに停められている者もいて、監督と連絡とかどうするんだろうと思うがどうにかなっている。まあ当たり前だな。公共料金は督促が来てから払う者も多い。日給一万にとどかない者が大部分で、酒や煙草にバチンコ競馬、さらには携帯でゲームまでやっているのだから各種の支払いが滞るのも道理だが、使っているものが違うだけで僕も同じ穴の狢だろう。元から少ない給料だが、尚のこと、何かに依存しなければ賃労働に耐えられないとも言える。嗜好品や賭博と呼ばれようと、それがなければ生きていけない者にとっては必需品だ。資本は僕たちから搾り取るために僕たちを生かす。だがそんな生には耐えられない。何かに依存して何が悪い?
    僕が高校生くらいまでは、自宅の電話や電気が停まることはよくあった。僕が小四の時に父は独立したものの事業に失敗、一時は家賃も滞っていたはずだ。小中学校のころは本当によくあって、停まると僕が料金を払いに行かされた。質屋通いも珍しくはなかった。僕にとってはごく当たり前のことだったんだが、先日古い友人と話をしていてそれが例外的な事柄なのだと改めて知った。古い友人も家庭でいろいろあってそれなりの目に遭ってきているのだが、料金未納での電気や電話の停止はないと言われ、あの小学校で最底辺にいたのは僕だったのだと気付いたのだ。
    料金滞納は茨城に来てからもあって、自宅兼事務所の固定電話はよく停まり、その度に龍ヶ崎のNTTまで払いに行ったし、電気を停めると通知が来るとこれまた龍ヶ崎の東京電力に払いに行ったが、東電は最早水戸にしか支払窓口はない。なので、こういう通知は慣れっこなのだ。
    一日二日なら携帯なんてなくてもどうにかなる。十日の集会、十一日のデモまでは繋がるんだし、金なんかないから払うの少し待とうか、とも思ったが、この電話は組合の窓口でもあるので流石に繋がらないのは不味い。さて、どうしたもんかね。