茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(540)常陽リビング休刊

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(540)常陽リビング休刊
加藤匡通
十二月××日(土)
 常陽リビングが休刊した。新聞折り込みのフリーペーパーだが、かつて仲間が「県南最強の情報紙」と呼んだフリーペーパーである。なぜ県南最強かと言えば、情報告知欄に集会情報が掲載されればかなりの割で「常陽リビングで見た。」と人が来たのだ。
 僕たちが学習会や集会をする際、公民館や図書館、本屋やコンビニにビラを置いて廻ったり、ブログやツイッターを使ったりして宣伝をしている。雑誌は集会情報を載せるものが絶滅しているので『金曜日』にしか載らない。新聞の地方版のイベント情報欄に何度か送ったが、左翼の集会なんて載らない。そんな中で『常陽リビング』は手堅いメディアだった。
 以前組合の労働相談会の告知を載せてもらおうと情報を送ったら、相談を受ける専門家がいないから駄目だと断られたことがある。その時の経緯はこのブログに書いている。労働組合がどういう性格の団体なのかを説明したら、次の労働相談会の告知は載った。決して杓子定規な規定で判断している訳ではなかった。

 元々は常陽新聞社の出していたフリーペーパーだが早々に本社から独立し、安定した広告収入で常陽新聞本体の二度に渡る休刊・倒産を横目に四十五年刊行を続けてきた。しかし紙媒体の苦境、広告・情報のあり方の変容に加えてコロナ、さらにロシア・ウクライナ戦争の影響による物価高騰で事業を断念したのだと。ありふれた事態と言えばありふれた事態だ。だが、こんなところにも。
 常陽リビング社は他のフリーペーパーやウェブ媒体も閉める、本社も閉鎖すると発表している。廃業かと思ったが、千葉の市川で千葉での事業は継続するらしい。茨城じゃ厳しいってことか。