茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(546)「お客様の動向とか」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(546)「お客様の動向とか」
加藤匡通
四月××日(水)
 いつも使っている駅前のスーパー、カスミみらい平店のセルフレジが新しくなったのは先月のことだ。カスミは店によってセルフレジの仕様が違っていてちょっとびっくりさせられる。統一しないのか?
 セルフレジは入り口と出口が一つづつあるセルフレジ広場みたいな場所にまとめて置かれている。どうなったかと言うと、機械が入れ替わり、さらにセルフレジ広場の出口に機会が設置された。買い物をしたレシートのバーコードを読み取り部分にかざすと機械の一部が緑色に光る。これで客はちゃんと買い物をしたと確認される。機械の脇には店員が立っていて、二重にチェックされている訳だ。セルフレジは色々ズルが出来るのでこんな機械を導入したのだろう。
 企業からすれば元から人員を削減したかった訳で、対人接触を減らさなければならないという圧力となったコロナ状況は渡りに船だったろう。しかしそれで万引きとかが増えて、新しく手を打ったと。・・・それって、すべての客は泥棒と思えってことじゃね?客はセルフレジの出口で監視されてんだな。
 それまでの習慣でレシートは会計が終わったら財布にしまうようになってるから、出口に足を向けた途端に気が付いて財布からまたレシートを取り出しているのだ。煩わしいったらありゃしない。しかしそれもそのうち出口までレシートをしまわないよう習慣化されるのだろう。で、慣れた頃にまたシステムが変わると。ええ、機械に人間を合わせるのが現代ですからね。
 昨日から僕が帰ってくる時間帯のみらい平駅構内に警察官が立つようになった。サミット警備だろう。司法大臣会合のある東京とも、内務・安全担当大臣会合のある水戸とも遠いみらい平にどうしてサミット警備が必要なのかまるで分らないが。しかも水戸は十二月だぜ?それまでずっと立ってんのかな。ご苦労さんなことで。
 駅員に聞いてみた。「あの警察官何してんの?」簡潔な答えが返ってきた。「警備です。お客様の動向とか。」そんなに正直に答えて大丈夫か。客を見たらテロリストと思えと。いや、期待に応えられなくて申し訳ない!