日雇派遣日記 賃金奴隷な日々（一人親方）（５４５）やっぱり一人親方
加藤匡通
三月××日（木）
去年、U社の現場に入る際、社会保険をかけていないと入れないと言われて「加藤さん社員にするから。」と言われ、しかしずっと放置プレーだった。秋に一度聞いてみたが年末調整の書類を送ると言っていた。
実は社長は僕がU社の現場に入ってすぐに倒れている。社長が一人で回していたに近い状態だったので、現場は減っていき、外国人の作業員は全員いなくなった。仕事がなくなっていったのだから当たり前だ。今では日本人がほんの数名しか働いていない。そう、僕のバブルは弾けつつある。会社は事務の人が回しているらしい。連絡は全部その人からだ。
社員の件は、何か向こうから言ってくるだろうと悠長に構えていたが、年末調整の書類も届かず、確定申告の時期も過ぎ、いくら何でもと思いまた聞いてみた。「何にも払っていません。これまで通り一人親方です。」・・・なんでもっと早く言わないかね？
さあ、明日はどっちだ！（知らねえよそんなんこと。最近いろいろ疲れていて投げやりなのだ。・・・いつもか。）
