茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(134)高級住宅地で草刈り

加藤匡通
十一月××日(金)
 高級住宅地に来ている。家も高そうなら車も高そう、歩いている人間の身なりまで違っている。駅を挟んできれいに商店街と住宅地がわかれていて住宅地側には見事に店がない。美観を損ねないためなのか自販機もないのでみんな一服の時に困っている。もちろんコンビニは駅まで戻らなければない。明らかに階級が全く違う僕には極めて居心地が悪い。
  日雇派遣で行った解体屋で聞いた話に、今来ている高級住宅地に解体仕事で乗り込んだら住民にピケを張られた、というのがある。ダンプにユンボ乗っけて朝その地域に入ろうとしたら地域のおばちゃんたちが立ちふさがってダンプは入れずその日は仕事が出来なかったそうだ。地域の協定に引っかかったんじゃないかと思われるが、解体屋の兄ちゃんはいかにも小馬鹿にした口調で「おばちゃん」と言っていたので聞いてて不愉快だった。そりゃ住民からすりゃ静かな方がいいに決まってんだろ、なんでそんなに差別感むき出しにするよ、とその時は思ったが、実際にこの地域に来ると解体屋の気持ちも分かる。あまりにも格差がむき出しだからだ。
 作業は草刈りである。建て替えで庭は昔のまま残したいらしく、外溝で手をつけるのは半分くらい、他は雑草だけ刈って欲しいのだそうだ。二時まで他の現場をやってから車で移動、途中で草刈り鎌を買って現場を見て絶句したが、まあどうにかなるかと気を取り直した。一人で丸一日ってとこだろう。追い立てられる訳でもない一人作業だからつらくもないさ。熊手の類がないので刈った草を集めるのが少し手間だがまあいいや。
明日は本当に一人作業のようだ。G社で一人作業なんて年に一度くらいなものだ。のんびりやるとしようか。帰りに風呂に入りたいけど、このあたりに銭湯はないよなあ。