茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

テルウェル・ジョブサポート抗議行動に参加しました

 NTTという企業グループの中にはたくさんの関連会社があり、本当に多くの人が、さまざまな形態で雇用され働いています。
 沼田さんは二〇〇三年からNTTの関連会社で働き続けています。契約社員臨時雇用派遣社員とその雇用形態は目まぐるしく変わりましたが、もちろん本人が望んだ訳ではなく、企業側の都合によるものです。沼田さんは現在テルウェル・ジョブサポートという会社の派遣社員として三か月契約の更新を繰り返して六年間、(株)NTT東日本ー茨城に派遣される形で故障受付を行ってきました。
 しかし合理化の一環として故障受付は千葉へ集約されるということで、沼田さんは派遣先の(株)NTT東日本ー茨城社の担当課長から十一月いっぱいでの雇止めを告げられました。派遣先から派遣社員に告げること自体が派遣先との雇用関係を意味するために違法なことです。沼田さんが加盟している東日本NTT関連合同労働組合茨城支部では派遣元であるテルウェル・ジョブサポートに団体交渉を行ってきましたが、契約が切れる期日は迫ってきています。
 そこで沼田さんは十月二十八日にストライキを行いました。スト当日には、渋谷にあるテルウェル・ジョブサポートの本社前で抗議行動が行われ、茨城不安定労働組合からも抗議行動に参加しました。十年間働いて何の保障もなく雇止めとはひどすぎます。資本の好き勝手を許してはいけない!私たちを使い捨てるな!人間を消耗品として使い捨てるような社会を私たちは望まないし、何よりそのような社会は、一時的な企業の収益増や経済成長こそあるでしょうが、真の意味での未来などありません。いまどきストライキを行える労働組合がどれだけあるでしょうか?多くの労働組合がスト積立金をいたずらに積み上げていくだけの中、しかも茨城でストライキを決行した沼田さんと東日本NTT関連合同労働組合茨城支部はすごいと思います。
 私たちの身近にいる、けれどもわたしたちが気付かない、多くの「沼田さん」と出会い、共に闘うために。(加藤)