茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(551)LINEなんて知らない

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(551)LINEなんて知らない
加藤匡通
六月×日(木)
 現場が変わった。しかしまた遠い。五時十八分みらい平発の始発に乗って最寄駅に七時過ぎに着く。毎日四時起きだ。こりゃまだ当分映画は見れそうにない。
 しかも、と言うか当然にも土曜は仕事になった。普通の現場に戻った訳だ。週休二日は八ヶ月で終わってしまった。建築現場の週休二日は遠いなあ!
 新しい現場は八月に引渡しの新築ビルである。・・・これで引渡し?無理だろ。まだ内装ボードも貼ってないじゃん!なのに現場はちっともピリピリしてない。U社の職長も職人ものんびりしたもので、拍子抜けした。いいことだけどな。
 職長からは「加藤さんには穴埋めと是正に廻ってもらいます。」と言われた。実際、やってることの半分以上が穴埋めで、場内をモルタルの入ったバケツとロックウールを持ってぐるぐる周り、立ち上がっている配管の脇にモルタルが入ってるか確認して何も入ってなけがロックウールを詰めてからモルタルを入れならしている。
 図面を渡され、「ここ是正しといて下さい。」だと作業そのものは天井近くの梁貫通配管脇の隙間にロックウールを詰めるだけだ。作業そのものはあっと言う間、図面の位置を確定するのに圧倒的に時間を使ってる。相変わらず図面は読めない。
 定期を買っていいと言うので定期も買った。通勤に時間を割かれるのはきついが作業は全く苦にならない。
 ところが昨日、職人から声をかけられた。「加藤さんここ今週一杯なんですね。」え?U社はLINEで予定表を送って来るが、LINEをやったことのない僕には当然届かない。だから自分の予定はいつも職人たちから教えられる。 
 そうか。とりあえず定期は払い戻しだ。幸いまだ使ってない。現場がコロコロ変わって、なんか日雇派遣みたいだな。