茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(552)現場で遭難

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(552)現場で遭難

加藤匡通

六月××日(月)

 この前貯水槽に入った時に体調を崩したと書いたが、あの後結局熱を出して一日休んだ。僕は発熱すると二日か三日寝込むので、一日休むだけで仕事に出てくる人々を驚愕の眼差しで見ている。この時は金曜に寝込んで土日が休みだったので休んだのは一日だけで済んだのだ。

 新しい現場に移ったら初日にボードの粉を大量に吸い込んでしまい、喉をやってしまった。不味いと思っていたらまた熱を出して二日休んだ。今回はいつもの風邪のパターンをすっ飛ばして喉が痛くなったらすぐ熱が出た。免疫力と言うか体力は確実に落ちている。

 新しい現場は巨大で迷路、初日は冗談ではなく、新規で来たU社全員が詰所に戻る道がわからず遭難した。地下二階へ下りるエレベーターにいつまで経ってもたどり着けない。階段で下りようにも階段も一本でつながっている訳ではないので、また探すのに大仕事となる。早めに動き出したのに詰所にたどり着いたのは十二時半を過ぎていた。道がわからない人間を放り出すからだよ、監督。

 多分これから何度も遭難するのだ。まあ、既に二日遭難していたと言えなくもない。