茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(577)明文堂書店閉店

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(577)明文堂書店閉店
加藤匡通
八月×日(木)
 県内を、いや自分の行動範囲の県南県西を車で走っていると目に付く新築の建築現場は物流倉庫である。茨城でもこの辺りなら東京神奈川千葉埼玉に比較的近いこともあって、次々に新しく出来ていく。つくば市の市長など誘致を自身の業績とアピールしている。税収も増える雇用も増えるだから得意になるのはわからなくはない。
 派遣の仕事で物流倉庫に入った時のことはこのブログにも書いたが、あまり楽しいものではなかった。正直、物流倉庫が増えることは宅配サービスが増えることとしか思えず、人々が消費者としてのみ振舞うことの強化に見えるのでいい印象はない。自動車社会の強化だしな。
 自分の足元にもこれだけ現場があるんだからちょっとは回ってきてもいいんじゃないかと思うんだがなあ。
 とか言いながら車でビラを置いて廻っているのだが、先日水海道の明文堂書店が閉店したと気づいた。六月いっぱいで閉めて、しばらくはコミュニティスペースとして開けておくらしい。置きビラしている中で一番会話をした店だった。店の前をデモで通ると手を振ってくれたりもした。これで、僕が茨城に来た〇五年には三軒あった水海道駅前の本屋は全て閉じてしまったことになる。
 帰りの車中、うわあどうすんだよとわめき続けた。直前には下妻の外山書店の閉店を確認したばかりなのに。