茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)心寒い今日この頃 (608)

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)心寒い今日この頃 (608)
加藤匡通
一月××日(土)
 工場の屋根の上で通路を作る現場に来ている。雑工だ。揚重したりもするが、雑としていろんなことをする。
 先日、風の強い日のこと。揚重した通路の材料を屋根の上で移動していたが、その移動も終わり次は何をするのかと思ったら、上げた材料の中にあったボルトナットを組んでくれと言われた。運んだ通路の部材を組むのに一々その場でボルトナットを拾うのは手間なので、先にセットにしておく訳だ。
 ボルト、ワッシャ二枚、バネワッシャ、ナットの順で組む。当然ワッシャとナットはボルトに通す形になる。最後のナットは深く締める必要はなく、外れない程度に締めればいい。難しい作業ではない。細かい材料だが手元を間違えて材料の入った小箱をひっくり返さなければ問題ない。言ってる側から小箱をひっくり返した。慌てて拾う。
 動かすのは指先だけ、みんなしゃがみこんでやっている。俯きながらの作業で首が痛くなって来た。材料の入った小箱を端角に乗せて首を下げる角度を調整した。少し楽になった。
 その日の気温は五度。風速は十メートルだ。風速は一メートルで体感温度が一度下がる。つまり体感気温はマイナス五度だ。部材の移動をしていた時は汗ばむくらいだったが、ボルトを組み始めてからの寒いこと。繰り返すが動かしてるのは指先だけである。体なんか暖まりゃしない。みんな震えてる。なんでこんな日にこんな作業を。
 休憩を挟んで作業は続行、ドカジャンを着ることにした。土方が着るジャンバー、略してドカジャンである。厚手の、ジャンバーと言うよりハーフコートに近いような服だ。普段なら「そんなもん着て仕事出来るか!」と怒鳴られる。実際、ドカジャンなんて着たら身体は動かしづらくなる。だか、もちろん何も言われなかった。
 首相への白紙委任を問う選挙と言う凄いものが始まった。地獄の窯の蓋が開いた感じだ。去年の参院選では核武装論者とはいえ議論に応じる、前世紀末からこの方で一番まともな人物が首相だったので「参政党より自民党の方がまし」と言えたが、今回はどちらも屑である。
「戦争とファシズムの時代」と言うのは左翼の常套句で、僕は好きな言葉ではない。これまで言ったことはないし、リアリティを感じたこともなかった。でも、多分もうその中だ。