茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(2)

                     加藤匡通

十二月××日(日) 面接

朝一番で就職の面接に行く。もちろん建設現場の仕事だ。正直言ってもう営業や事務をする気にはならない。技能もないからそもそも雇われないだろう。人を相手に考え、判断し、なんて仕事はしたくない。人と対するのが嫌いというわけでは全くないが、賃労働の中で人間相手に思考や感情を使って磨り減っていくのはもうごめんだ、と思っている。(なのでそういう人に建設現場の仕事がないなら介護に行けとかいうのは勘弁してほしい。大体介護される相手に対しても失礼だろ。僕たちは統計上の数字でもなきゃ、盤上の駒でもないよ。「番号で呼ぶな、私は人間だ!」)
都内の仕事が多く、朝六時会社集合で八時までに現場に入るのは現場仕事では当たり前のことなので(日雇い派遣はその当たり前が免除されている)ともかく、高速代は片道のみ支給、つまり帰りは自腹。さらに日当一万円で昇給有りだが自分で向いてないと思ったら申告して、その日から日当半額。教育する必
要のない奴には金を払えない、自覚したら自分から辞めろと。
はあ!?(語尾が跳ね上がっている)県の最低賃金は六百七十八円なのでクリアしているようだけど、というか半年以内だとそもそも最低賃金が適用されないようだけどさ!(拘束時間で考えれば割り込んでいる。けど建設現場で拘束時間分の賃金を払えと言ったら誰も使ってくれないだろう)
いやいや、そんな会社はこちらからお断りだ。と、思ったら採否の連絡を火曜までにすると言ったきり何の連絡も来ないのだった。ちゃんちゃん♪